水族館のエイリアン!“タカアシガニ”を愛する家族と食してみた!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもどうも~バカで~す! 裏社会のことを全然やってない裏社会ライターの丸野裕行でっす!

水族館でよく見るあいつ!
ガラス越しに見るから平気だけど、実際に目の前で見ると気持悪い虫みたい。
そうです、水族館のエイリアン“タカアシガニ”って正直グロいし、食べてみたいとは思わないものですよね。
しかし、丸野家は、水族館に行くと泳ぐ魚を食材としてでしか見られないほど、食いしん坊なんですよね!

そうです! 『スーパー食いしん坊』なんです! どうもビッグ錠です!

何で売っているの?

でも、タカアシガニなんて魚屋なんかにも売ってないし……

って、売ってたよ! デカい! ただならぬ威圧感! ほかの魚がかすんで見える! しかも破格の2,000円って……。

馴染みの魚屋さんに「これってどうやって食べるんですか?」って聞いてはみたけど、おやっさんも知らないそうです。

ネットで検索してみると、プロの職人や料理屋が調理するとウマいらしい……

「とりあえずオマケしとくから食べてみてよ」ってんで、口車に乗せられて、買っちゃいました! しかも売れないから1,500円でいいということで……。こんなド素人がどこまでの調理ができるのか不安だが……。

よっ、魚屋界のおちゃめさん!

「いやぁ、オレは虫嫌いだから、蟹とか気持ち悪いんだよ。これなんか、本当は触りたくないんだよ」と言いながら、袋に入れてくれるおやっさん。それ、客に言うことかよ?

とにかく重い! 車のラゲッジスペースに積んでみたけど、すごい違和感……。ヤ〇ザが〇体を積んでるみたいに、ラップでぐるぐる巻き。

どのくらい大きいかというと、これが息子の不動(4歳・残念な息子)です。こんな感じです。

いやぁとにかく気持ち悪い。

調理していこう

家族の誰も触れないので、取材で死体を見ても平気な僕が捌きます。なんと生なんですよね。

こんな大きさになっても、脱皮したてなのか、ちょっと甲羅が柔らかいのが、さらに気持ち悪い。

はい、かにざんまい! 本当にこんな調理法で合っているのか、わからないけど……かにざんまい! すべての足を胴体から取り外し、バラバラ〇体に! 井之頭公園に捨てにはいきません。

とりあえず、脚は置いておいて、胴体を蒸すことにしましょう。

こうやって、ソープランド嬢のように丁寧に体を洗ってあげます。

丸野家で一番大きい鍋に入れてみます。うん、飛び出すね。飛び出す絵本ですよ、タカアシガニの。

「味付けをどうしようか……」と考えあぐねます。茹でるよりも蒸す方がいいって、魚屋のおやっさんが言ってましたしね。

とりあえず、をフリフリ。

当然、フタが閉まりません。

どうやってもダメです。

土鍋をかぶせてみよう! 隙間はアルミホイルで閉じます。

と、気がつくと、放置していたカニの脚からすごい量のカニ汁が! 潔癖症の私としては、この時点で、魚屋のおやっさんを逆恨みです。

脚はチンしましょう。600Wでも若干火の通りが悪いので、フルパワーの1000Wでいきます。電力の無駄遣いだな……またまたおやっさんを逆恨みです。

45分後、胴体の様子を見てみましょう。この色は! 食欲がどんどん減退していきます。本当にうまいのか?

愛する家族と実食!

キモいけど、カニ酢につけて、食べてみましょう。

子供たちのために、軟弱な気持ちの悪い殻をむいむいしましょうね。

まずは長女から毒見です。元気に「いただきまぁ~す!」
いやぁ、オウチでの教育がいいですね。

「うん、おいしい!」
えっ、本当? 大丈夫なの?

では、ワタクシめも……。なんだか、身がぶにぶにしていて、食べられないことはないけど、あんまりうまくはないですね。やっぱり間違ってるのかなぁ……。


タカアシガニの胴体調理風景動画はコチラ↓
『ガジェット通信~タカアシガニの調理~』
https://www.youtube.com/watch?v=aej9yhGhRBM

とにかくガニ(カニのエラ部分)を取って、掃除した身がコレ。グロいですね、いちいち
食べてみましたが、この調理法ではうまくないし、何よりも火を通してもブヨブヨしているので気持ちが悪い。プロだとおいしくなるんでしょうか……。ここで、別の調理法に変更しましょう。

そうです! カニの味噌汁です! 味噌を入れればなんでもなんとかなります!(自信満々)

できました! まずくなったカニを山盛りにして、ネギも散らして、“インスタ映え”です!

飲んでみましょう。いただきます……、ズズズズズ……。

いや、いや、いや……! なにやってもうまくないなぁ……。 味噌がカニ臭さに負けてるしぃ~!

今回の総括

ここでの結論。
ド素人が調理してはダメ!
“タカアシガニ”は水族館で見るものです、観察するものです。

おいしく食べるためには、職人さんにお願いしましょう。
そうすればきっとおいしく食べられると思います!
麻薬とタカアシガニは、手を出しちゃ“ダメ、ゼッタイ”!

(c)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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