え~、いきなりですが自分のバイクからナンバープレートを盗まれました。会社に行こうと思ったら後ろ姿が妙にスッキリしてるぞと。スッキリし過ぎて理解するまでに時間が掛かったけど「どうやら俺のナンバープレート無いらしい」みたいな感じです。
もう、そこからが面倒な手続きの始まりですよ。会社を休んで交番に行き被害届を出し。翌日に警察署へ電話して「受理番号」を教えてもらって陸運局に行き色々と書いて新しいナンバープレートの交付。さらにバイク屋へ行って新しいナンバーでの保険の登録とか。かなり最短でナンバープレートを交付してもらったけど、結局は二日間を無駄にしたぞと。
はっきり言って「いたずら」と言うより窃盗ですよ。盗難ですよ。犯罪ですよ。もっとも自分の場合は「犯罪で使用する為のナンバープレート狙い」の可能性が高い感じですけど。なぜなら現場には「スプリングワッシャー」と言う部品しか残されておらず、ボルトやナットは持ち去られてました。つまり電動ドライバーとボックスレンチを使用した計画的犯行であると。思いつきでナンバーにいたずらするなら「ナット」も「スプリングワッシャー」と一緒に転がってますから。
と、微妙に工場で働いてる経験から「どうやって外すのか?」とか考えたり「バイク本体が残っててラッキー」とかネガティブな方向になっちゃったりした自分です。
しかし、まあ自分のナンバーが犯罪に使われるのも気分悪いし、明らかに無駄な労力と金銭を使ったと思うと腹が立つものです。
と、言う訳で今回は「ナンバープレート盗難防止ボルトセット」の紹介となりました。盗まれたてホヤホヤの筆者が日本中に普及させたいグッズです。
いや・・・全員が同じの使ったら犯罪者も同じ工具持っちゃうから意味無くなっちゃうんですけどね。
とりあえず現在の陸運局でナンバープレートと一緒に支給される「取り付けボルトセット」をこの「ナンバープレート盗難防止ボルトセット」に交換するだけで、ぐっと盗まれる確立が減るぞと。
ちなみに商品名は「M6(ネジのサイズ)盗難防止ボルトセット」となっていて別にナンバープレート盗難防止用と言う訳ではありません。が、明らかにナンバープレートの為のネジ径と本数なので、ナンバープレート盗難防止の為に使って良いでしょう。ナンバープレート関係の売り場に置いてあったし。
え~、このボルトセットのどこら辺が盗難防止なのかと言うと「ネジの頭が特殊」になっていまして、付属の専用レンチを使わないと外せないようになっています。
専門的に言いますとヘックス(六角形)に近いのですが、ネジ穴の中央に突起があるので、普通のヘックスレンチじゃ回せません。形状的にはトルクスネジに近いんだけど、トルクスでもないぞと。
まあ、ここら辺は取り付け後の写真を見て頂ければ、どんなネジなのか分かりやすいと思います。
そして肝心の「盗難防止にはどの程度の効果がるのか?」と言う話ですが。いたずら目的程度ならば、このボルトセットはかなり効果があると思います。
ナットだけ回しても恐らくはボルトも一緒に回るので外せないでしょう。陸運局から支給されるボルトセットは「ドライバーとスパナで簡単に外せる仕様」どころか、スプリングワッシャーもあるから下手すりゃドライバー1本でナンバープレートが外されてしまいます。それに比べれば10倍は盗難防止効果があると言っても過言では無いでしょう。
しかし、ちょっと機械を触っている人ならば・・・まあ簡単に外せちゃうかな?付属のボルトが長いので○○○ナットにしてゴニョゴニョしたら外せちゃう予感です。この「○○○」がピンと来た人なら外せますよね。
なので商品名も「ナンバープレート」の文字が入っていないのかと思います。確かにメーカーの狙い通りに貫通穴にナットで留めずに、直接タップにねじ込むなら専用レンチ以外ではボルトを回せないでしょう。
ってか、この文章の内容が?な人には全然話しが見えてこないと思いますが、本来はナットを使わないで使用するのが正しい使い方の盗難防止ボルトなのです。
そんな訳で分からない人にはピンと来ない説明ですが、分かる人は写真のボルトの頭を見れば「なるほどね」となる商品と言えるでしょう。
とは言え、ぶっちゃけどんなに盗難防止しようとしてもヤル気になれば盗めてしまうので、ここら辺の防犯レベルで良いと筆者は思います。
より盗難防止効果の高い奴は値段もお高いですし、どうしてもナンバープレートが欲しければ「バイクのステーを鋸で切って丸ごと盗む」と言う荒技を使えば良い訳で、犯人が本気になったら犯行を阻止する事は、ほぼ不可能なのです。
大事なのは「あ~、このバイクのナンバープレート外すのは面倒だから他のバイクから盗もう」と思わせる事が重要なのです。
・・・なんか、他のバイクから盗ませれば解決なのかと言う疑問も残りますが、ナンバープレートに限らず「防犯」と言うのはそういう物なのです。
ちなみに今回はバイクのナンバープレートの盗難で語っていますが、実は車の方がナンバープレートの盗難対策は重要なのです。車の場合は後ろ側のナンバープレートが封印されているので、ナンバープレートの再交付の為に仮ナンバーを申請し、車を陸運局に持ち込まないと駄目なのです。面倒さで言えばバイクを1とした場合、車の場合は東京ドーム3個分は面倒だと思って下さい。
「自分は関係ない」と思っているとサックリ盗られるので、是非ともナンバープレートの盗難対策をする事を強く推奨します。犯人はナンバープレートならどれでも良いので、ランダムにターゲットを探し「盗みやすい車からナンバープレートを盗む」ので、少しでも他の車よりも外すのが面倒ならば、わざわざ貴方の愛車からは盗みません。
ナンバープレートを盗まれると理解すると思いますが、再交付するのは非常に面倒で手間も時間もかかります。それを考えたらちょっとした出費でナンバープレートを守れるならば安いものです。
特に会社の営業車のナンバープレートをゴッソリ持ってかれたら・・・大変ですよね?数日間は車が使えないし台数が多ければ多額の出費を強いられます。さらに納入品の配送などに支障が出れば計り知れない損失になる事は間違いありません。
ちなみに警察はナンバープレートの盗難ごときでは、ほぼ何も捜査はしてくれません。被害者も一人だけで傷害事件でもなく、被害金額が計上される訳でもないので相当冷たい、もとい冷静な対応です。バイクが盗まれても、ほぼ捜査はしませんからね。
もっとも警察も忙しいので、そこら辺は理解していますがチョット被害者側としては納得出来ないってのが本音ですよね。
とは言え、今回は陸運局で申請する時に必要な「受理番号」を早く出してくれたので、そこら辺は感謝しています。多分、俺の知らない所で警察の方々も頑張ってくれているのでしょう。
そんな訳で、この機会に是非とも自分の愛車のナンバープレートを守る努力をしてみましょう。自分で工具を持てなくてもバイク屋さんや車屋さんに行けば作業してくれますよ。