ワサビやブラック珈琲と同じように、だんだん大人になるにつれて美味しさがわかってきたような気がする日本酒ですが、その知識や酒蔵・お酒の種類など詳しい人にお話を聞くと、その世界に足を踏み出すのをためらうほど深すぎてなかなか踏み出せないお酒です。
そもそも度数がそこまで低くないので、そんなにガブガブ飲めるものでもないですし、味わって飲んでいるつもりでも実は日本酒に飲まれていることもしばしば…。
今回は、そんな強者・日本酒が縁起物になる2月のお酒【立春朝搾り】にフューチャーします。
日本酒のラベルには、「大吟醸」や「冷やおろし」など、そのお酒の作り方や使っている原料についてのヒントがたくさん書いてあります。その中で自分が好きなタイプを学んで選んで飲んで見るのが、ちょーっとだけ日本酒をかじったせっちゃん姫なりの楽しみ方です。
二十四節気のひとつ「立春」の朝に搾り、その日のうちに瓶詰めした日本酒のことを【立春朝搾り】と呼びます。当日に搾りあがった生原酒を地元の神社でお祓いし、造る人・届ける人・飲む人など関わる全ての人の無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願し今年1年の幸運と繁栄を招く「縁起酒」として振る舞われることもあるようです。
創業155年を迎える東京・福生市の石川酒造株式会社さんでも、日本酒「多満自慢(たまじまん)」の立春朝搾り版を販売することが決定しています。「多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人達の心を満たすことができたら」という願いをこめて命名された日本酒の立春朝搾りとなると、なんだか特別に想いが強いように感じてしまいます。
当日の6:30には瓶詰めが完了してラベル貼りをスタートする予定だそうで、日本酒を搾り出すのは何時からなのか気になるところですが、もやはお祭り行事のようなものかもしれないので、ナチュラルハイにお酒をつくっていてほしいと勝手ながら思います。
■多満自慢 立春朝搾り(タマジマン リッシュンアサシボリ)
内容量 : 720ml
価格 : 1,500円(税抜)
アルコール分: 16.5%
保存方法 : 要冷蔵
ちなみに、立春朝搾りは火入れ(加熱処理)をしない生原酒という種類だそうで、フルーティーで香り高く、フレッシュで爽やかな味わいがするとのこと。未だにせっちゃん姫は果実酒やリキュール以外にフルーティーな香りを感じたことはありませんが、地元で立春朝搾りをつくっている酒蔵さんを探して、当日に味わうというコジャレた飲み方も良いかもしれません。