オッドエンタテインメント主催の演劇舞台『マーカライト・ブルー クリムゾン』ゲネプロ公演が、11月8日(水)東京・新宿村LIVEにて開催された。
本作はこれまで『マーカライト・ブルー』『マーカライト・ブルー Deeper』の2作が公演されてきた。本舞台は、上記2作より過去のエピソードとして描かれており、ストーリーだけでなく、キャストたちの演技にも注目が集まっている。
さらに、本作を手掛けるオッドエンタテインメントは映像を駆使した舞台を作り出し、これまで多くの観客たちを楽しませてきた。見る人が圧倒するほどの光景を舞台上で繰り広げて、観客たちの五感を刺激する。
そこで今回は、主演の上仁樹さんのコメントと併せて、当日のゲネプロ模様をお届けする。
演技と映像を組み合わせた新しい演劇スタイル
演劇といえば、役者たちが舞台上で迫力ある演技を通して、観客に感動を届けるモノと考えている人もいるかもしれない。かく言う筆者も、演劇と接点を持つまでは同じことを考えていた。
しかし、実際に劇場へ足を運び、自分が浅はかだったと痛感してしまう。オッドエンタテインメントは、モニターから映し出される映像を紗幕や舞台セット、時には役者に当てて、映像とコラボレーションする演劇を可能にした。
“見る“から”体感“へと変わる演劇の世界。小劇場ならではの臨場感を間近で体験できる世界に足を運んでみてはいかがだろうか?
どの場面を見ても壮大な演出が伝わってくる。もちろん、映像だけが全てではなく、役者たちの演技が相まって相乗効果を生み出しているのも事実。
続いては、本舞台のキャストたちの演技にフォーカスを当ててみたい。
男性ならではの力強い演技で観客たちを圧巻
男性の演技は力強い声音やアクションシーンの壮大さ、キャラクターの決めポーズなど、見る者を圧倒する迫力がある。
本舞台では、”耽美“をテーマとしており、芸術的な視点での描写も描かれている。美しさとパワフルな演技で女性からの人気が高いが、男性から見てもまた一味違った感想が出てくるかもしれない。
座長・上仁樹さん独占インタビュー「作品と一緒に成長させていただいています」
ゲネプロ終了後に感想を聞くと「実は、舞台裏にいたとき、凄くドキドキしながらやっていました! 世界観が繊細な作品なので、自分で物語を1つに繋いだり、全員で作品を紡いでいくプレッシャーを感じながら舞台に臨みました」と心境を吐露した。
マーカライトの世界観は、キャストの演技1つでズレが発生してしまうとのことで、役者たちにとってはミスが許されない状態での挑戦だった模様。
さらに、本舞台で2回目の出演となる点について質問すると「嬉しい気持ちと同時に、僕のなかでの存在の有り方について考えています。共演するキャストの皆さんは僕よりも先輩方が多いので、いろいろと教えていただくことがあります。役者だけじゃなく、人間性も作品と一緒に成長させていただいています」と教えてくれた。
上仁さんは2.5次元舞台にも出演しており、これまでの舞台経験を活かして今回の舞台は、女性の観客には”可愛らしさ”や”仕草“、男性の観客には”殺陣シーン“の演技にそれぞれ注目してほしいと語る。
最後に舞台を楽しみに待つファンへコメントをお願いすると「今回は僕らが演じるキャラクターたちの過去話の内容ですが、前作を見ている方だけでなく、初めて観劇する方にも楽しめる内容になっていると思っています。もし本作を見て興味を持っていただけたら、前作のDVDも併せてチェックして、もっと作品の魅力を感じ取っていただけたら嬉しいです!」とメッセージを残してくれた。
【舞台情報】
≪スケジュール≫
11月11日(金)13:00開演/19:00開演
11月12日(土)13:00開演/18:00開演
11月13日(日)12:00開演/16:30開演≪劇場≫
新宿村LIVE[リンク]