グッゲンハイム美術館に小ぶりなゴッホの絵がある。ランチョンマットくらいの大きさだろうか、その小さな絵が私の心をとらえる。
トンネルの絵なのだ。なぜか山下清の切り絵を髣髴させる。山下清も自由にまた不自由に生きたが、ゴッホも不自由にまた自由に生きた画家だと思う。
ゴッホのその絵を最初に見たときゴッホの苦労時代を感じ『大変だったのだろう…』と絵に向かってため息をつきそうになった。しかし、ため息はつかなかったのは、そのトンネルの先に小さいけれど光を見つけたからだ。
トンネルの先の光にゴッホの希望を見た気がした。
テレビのニュースはどうしてこう暗い話題ばかりを選んでいるのだろうと気落ちしてしまう程だ。テレビから悲しい事件ばかり垂れ流されていると人間の心はいつか汚れていくのではないだろうか。それは知らず知らずのうちに汚染されていくように人間が確固たる精神を持たないと、悪意はないはずのテレビのニュースにさえ影響を受けてしまう。
物事は全て明るい方からやってくると思う。希望こそがもっとも明るい光であると思う。植物のように人間だって光合成で生きているのだ。それぞれの人生の境遇の違いもあるだろうし、運の良し悪しも出てくる。しかし、太陽は万人にふり注いでくれる。それこそが光なのだ。
希望に関する名言を書きとめよう….
希望を失わないでやっていると自然と知恵も出てくる。 精神が集中して、そこに色々な福音が生まれてくる。 松下幸之助
不幸を治す薬は、ただもう希望よりほかにない。 ウィリアム・シェイクスピア
希望は人を成功に導く信仰である。希望がなければ、何事も成就するものではない。
ヘレン・ケラー
全ての夢は叶います、もし追いかける勇気があるならば。 ウォルト・ディズニー
太陽は年中無休で時間差で世界中を照らし続ける。太陽がある限り希望は続く。
人生の上り坂、下り坂に峠の茶屋があるといい。そんな茶屋があるとしたら、これらの希望溢れる言葉がお品書きに書かれているとなお良しである。
画像: from flickr YAHOO!
http://www.flickr.com/photos/dead_band/288577333/sizes/m/in/photostream/