手芸専門店「クラフトハート トーカイ」を主力に、手芸用品や衣料品・服飾品、その他生活 関連雑貨などを販売する藤久株式会社は昨年に引き続き、夏休みシーズンのキッズ向け作品の講習会イベントを開催している。
昨年はUVレジンでなかなか気に入った作品ができたので、今年も取材した。
※参考記事
意外と簡単! 個性を活かした完全オリジナルのモノづくりにチャレンジしてみよう
http://getnews.jp/archives/1496977 [リンク]
1年ぶりにやってきた「クラフトハート トーカイ 本八幡店」。今年は特にキッズ向けというわけではないが、水引を作るのだという。
ほほぅ、祝儀袋でも作るのかと本当にそう思っていた記者。
水引で何を作る?
作品見本を出していただいた。水引はなにも祝儀袋だけではないようだ。これは記者の認識不足。
ストラップやブックマークに応用しようというわけだ。
女性向けが多いが、浴衣を羽織り自作の髪留めなんて素敵ではないか。
水引の起源は諸説あるが、ははるか昔、中国から渡ってきた物に掛けられていた輸出品の目印のひもを日本人が「贈答品にはこういうものをかけるのだ」と勘違いしたことから始まったという説がある。したがって勘違いとはいえ、日本独自の文化ともいえる。
西洋の文化であるリボンと根本的に異なる点は「解くものではない」ということだ。現在ではリボンのような結び方をする水引もあるにはあるが、縁起物や魔よけの意味を持つ水引は解けないことに意味がある。
うんちくはこれくらいにして、早速先生について練習。最も基本的なあわび結びの練習をする。1本の和紙で練習するが、これがなかなかきれいな輪にならない。
紙なので当然といえば当然だが、手先の器用さが試される根気のいる作業だ。
1本をマスターしたら、先生から手先の器用さのお墨付きをいただいたので、いきなり4本に挑戦する。
折れ曲がってはダメだし、曲線部分がきれいな弧にならないと意味がない。
小さい輪っかとはいえ、内径と外径が異なる弧をきれいに作るのは難しい。先生によると、男性の参加者はほとんどないが、女性でも4本はあきらめて3本で作る人がいるほど根性が試されるのだという。
何とか形になった。コツは弧の部分は内側の紙ひもから1本ずつ引いていくことだ。4本同時にやろうとすると内径が短いのでうまくいかない。
あわび結びからの簡単な発展で梅結びまで持っていく。
余分な紙ひもを切り落とし、木工用ボンドで位置を決める。
固まるまでクリップで仮止めしてそのまま待つ。
切り落とした部分が固まると、ストラップと鈴をつける。
そして、完成。記者作の水引梅結びストラップ。
女性アシスタントも挑戦
今回は手元で作業をするので、記者自身が体験から撮影まですべて行うには無理がある。そこで、アシスタントの女性に手伝ってもらって取材したのだが、彼女も先生に促されて挑戦。
彼女は3本の水引で髪留めを作るようだ。
なかなかセンスのあるきれいな水引ができた。
そしてピンに固定して完成。
祝儀袋が作れるかも?
完成した二人の作品。しかし、これさえマスターすれば祝儀袋なんて簡単簡単。とはいかないようだ。
先生によると、さすがに結婚式等に使う祝儀袋はあわび結びだけでは心もとないので、もっと複雑なものになるという。それはそれ用の講習会があるそうなので、機会があれば「目指せ手作り祝儀袋!」。
根気のいる作業だが、おおむね1時間程度で完成したので、何日もかかるものでもない。キッズ用で子供がいろいろと作っている間に、ママは水引でアクセサリーというのもいいのではないだろうか。
講習会は全国の店舗で行っているが、内容や開催日はそれぞれなので、直接お近くの店舗に問い合わせていただきたい。
※写真はすべて記者撮影