【千秋楽の観劇前に要チェック!】大原優乃・平田梨奈らが舞台『クォンタムドールズ2017』で伝えた仲間の大切さ

2017年7月5日(水)東京・六行会ホールにて、舞台『クォンタムドールズ2017』公開ゲネプロ公演が開催された。今回で3度目の公演となる本作は、初参加のキャストメンバーが参加するだけでなく、舞台初出演の元Dream5・大原優乃が主演を務めるなど、新たな試みで物語が作り上げられる。出演キャストは、平田梨奈、伊藤彩沙、江藤彩也香、大塚愛菜、黒原優梨など、27名の出演者たちが舞台を盛り上げた。注目されるポイントが、キャラクター同士のやり取りや武器との絆。彼女たちは演技を通してどのように観客へそれぞれの想いを表現したのか。ゲネプロ公演の舞台模様と大原優乃平田梨奈のコメントを交えてレポートする。

アリスインプロジェクトの舞台といえば、歌とダンスの演出が人気の1つ。オープニングでは、ステージに登場した全キャストが一糸乱れぬ歌とダンスのパフォーマンスで観客を圧倒させる。特に今回は舞台初出演であり、座長の大原優乃を中心にまとめられていった。しかし、ここで感じたのは大原とバディを組む平田梨奈をはじめ、アンサンブルキャストたちの動きだ。キャストたちをまとめる大原と同時に、彼女を支えようとするキャストたちの気持ちが演技を通して伝わってくる。本作のテーマでもある”絆”を、キャストメンバーが見事に表現してくれた光景だった。

さらに、劇中で繰り広げる戦闘シーンにも目が離せない。キャストが身体を張ったアクロバティックやキャラクター同士の合わせ技に度肝を抜かれる人も少なくないかもしれない。作品のテーマとはまた違う楽しみ方を味わえる内容となっており、アクションシーンの壮大さを感じることができる。自分の気になるキャストだけを見るのではなく、様々な視点で観劇すると新しい発見ができるという期待が持てそうだ。

作品のテーマや演出など、どの視点から見ても引けを取らない内容で完成した舞台『クォンタムドールズ2017』ゲネプロ公演。人間と武器(モノ)との関係性について考えさせられる内容に見る人それぞれの感想が出てくるかもしれない。

主演の大原優乃は「明里の子供らしさを前面に出して、八咫烏にねだるように話すことを意識しました。八咫烏役の平田さんは私よりも年上なので、アドバイスをいただいたり、褒めていただいたりして、すごく嬉しかったです!」と、出演者との仲の良さを語った。さらに平田梨奈は「稽古場や楽屋ではいつも優乃ちゃんの隣に座って一緒にいたんです。優乃ちゃんとはシンパシーを感じるところがあって、今回の舞台で相手役になれてホントに良かったなって思います」と仲間との絆の強さをアピールしてくれた。

作品のストーリーやテーマだけでなく、役を演じるキャスト同士の繋がりにも目を向けてみると、より深みのある舞台を堪能できるかもしれない。明日で千秋楽を迎える舞台『クォンタムドールズ2017』に向けてチェックポイントを予習し、彼女たちの勇姿をぜひその目に焼きつけてみてはいかがだろうか。

撮影:野島亮佑

公演名:舞台「クォンタムドールズ2017」
日程:2017年7月5日(水)~7月9日(日)
劇場:品川・六行会ホール
開演:9日(日)12:00・17:00
チケット:S席7000円・A席5500円(税込み・全席指定)
公式HP:http://alicein.info/[リンク]

野島 亮佑

オンラインライター/ニュース記者。ライブ・イベントレポートをはじめ、映画舞台挨拶、演劇・舞台レポート、アーティストや役者のインタビューを行っています。

Twitter: ryosuke_nojima