一人のフランス人に戻った方が幸せなサルコジ

  by あおぞら  Tags :  

反日と言い切っていいのだろうか、しかし、同じフランス大統領でもシラクさんは親日で相撲大好きな大統領であり、今回の選挙で再選されなかったサルコジは相撲を気持ち悪いと言ってのけた男、いえ大統領閣下。

写真は2008年1月5日、当時、前夫人と離婚した後の独身の頃、エジプトにフランス大統領として外遊し、ガールフレンドのスーパーモデルのカーラ・ブルーニとその幼子を連れ立ってギザの遺跡をSPを引き連れて観光している様子。

考えてみて欲しい、独身の大統領がガールフレンドとその息子同伴で、外遊に同行するなんて異常事態だと思う。

現夫人のカーラは奔放な性格のようで、写真の幼子の父親とは婚姻関係を結ばずに未婚の母として産み、モデル時代にはヌード写真も撮影した。それはそれで個人の自由であるが、そんな派手なと言うか自由自在の女性を現職大統領が外遊に同伴っておかしいし、サルコジも当時ガールフレンドであったカーラの息子を肩車までして機嫌取りする写真を見たとき嫌悪感が走ったことを覚えている。

フランスの大統領選は世界中が注目した。私はサルコジの対戦候補の社会党のもっさりしたオランドの姿を見たとき、政策などは読まなくても勝利を確信した。

政治はやっぱり難しい。しかし、選挙民の殆どは演説より雰囲気を重視すると思う。例えばアメリカ大統領選では背の高い候補者の方が当選するとも言われている。ただ、サルコジのように所謂勝ち組的に、大統領にはなりました、離婚をしました、パーティーでスーパーモデルと出会いました、翌年結婚しました、自国は不景気にあえいで若者が暴動までしています…… これでは反感を買って当然。

カーラ夫人には好感がもてた。夫を立てている印象であったし、低い夫のためにモデルがあえてフラットシューズを履いた。もともといいところの出の女性なので、ガツガツしていなく野心を感じさせない上品さは素敵だった。

敗戦の際「私は一人のフランス人に戻る」と言ったが、これにはサムライ的な美しさを感じた。きっと大統領でいるより、美しき妻と妻との間に子供も誕生して「家族の長」としてこれから生きていく方が、フランス大統領でいるよりこの人には幸せなのだと思う。

画像:frickr from YAHOO!
http://www.flickr.com/photos/byammar/2182123755/in/photostream/

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