カウボーイ&ゾンビ [DVD]
元ネタと思われる映画:カウボーイ&エイリアン
地雷度:★★★★★
満足度:★★☆☆☆
<ストーリー>
ゴールドラッシュに沸く西部の町に謎の隕石が飛来。その影響を受けた住民たちがゾンビと化して生きた人間を襲い始めた。腕利きの賞金稼ぎ、指名手配中の先住民ファイター、そして美しき酒場女の3人がゴーストタウンとなったその町でゾンビとの終わりなき死闘を繰り広げる!(Amazonより一部引用)
カウボーイ&エイリアンのリリースに便乗して新たなるパチもん映画が誕生しました。
今回紹介するのは「カウボーイ&ゾンビ」です。
この作品、パチもんの分際でやたらプッシュされているような気がするのは私だけでしょうか?
例えばitunesの映画レンタル画面でもちゃっかり注目作品に入っていたり…
先に結論を述べてしまうと上級者向けの内容となっておりますので、ジャケットが似ているだけにくれぐれも間違って手に取ってしまわないようにご注意を…。
少し前のことになりますが「G.Iジョー」に便乗した「G.Iウォー」という作品が存在したことをご存知でしょうか?
全てが最低の内容でありながらもサービスシーン満載の作品で、「地雷映画のススメ」主催の地雷映画アワードでは見事エロティック部門で大賞を獲得した問題作です。
なんとこの「カウボーイ&ゾンビ」の監督はその「G.Iウォー」を生み出したレネ・ペレス監督。
この衝撃の事実は鑑賞後に知ることとなったのですが、思い返してみれば確かにどことなく作風がG.Iウォーに似ているように思えました。
ダルいアクションシーン。唐突なストーリー展開。そして無駄に多いエロス。
しかし今回の「カウボーイ&ゾンビ」ではG.Iウォーに比べて若干のスキルアップの傾向が見られ、なんとか映画として見られるレベルにはなっています。
監督が出掛けた前作G.Iウォーは、その強引すぎる展開の連続に一部B級映画ファンから「(ある意味)今年最高の映画」とまで称されるほどの衝撃を残してしまった作品でしたが…
今回も強引な展開の連続です。例を挙げればキリがないので省略しますが、あまりにも分かりやすすぎるフラグが幾度と無く立てられ、ホラー映画の持ち味であるドキドキ感は削がれてしまっております。
しかし「捕らえた賞金首と意気投合し協力してゾンビと戦う」というくだりは、どこかジャッキーチェンの「ラスト・ソルジャー」を彷彿とさせるストーリーであったり、出演陣が男前であることも手伝ってか楽しめる場面も少々。
監督の前作であるG.Iウォーと比べると中途半端なB級映画に無駄な昇格を遂げてしまった感がありますが、そんな監督の成長っぷりを観てみたいという方は鑑賞してみてはいかがでしょうか?たんにゾンビ映画を楽しみたいという方は…悪いことは言いません。他の映画をチョイスすることをオススメします。