トランプ大統領が誕生する
私はアメリカから帰国した時、
「日本のマスコミは、なんでこんなに歪んでいるの?」
と、改めて思った。たとえば、トランプさんとヒラリーさんの支持率が、世論調査で拮抗しているという。なのに、日本のマスコミは、トランプさんの支持層は「白人の貧しい人たち」と決めつけている。
アメリカ人の半数が白人の貧しい人でないことくらい、私の塾生でも分かる。
「トランプ氏は、女性蔑視の差別主義者だ!」
と、日本の“エライ”評論家はテレビで、まくしたてる。では、アメリカ人の半数が、女性蔑視で差別主義を支持しているのかというと、そんなわけがない。
日本人に、この状況を理解してもらうには「織田信長」を例に出すといいと思う。信長が、比叡山の焼き討ちをした時、日本人はどう反応したのか。リッチな生活をしている大名たちは、
「あの人でなしの行為を見たか!」
と、一斉に非難の大合唱をした。
しかし、大名たちの非難が正しいものなら、どうして信長のもとに有能な家来が集まり、多くの人がついていったのか?
それは、多くの人が
「もう戦国時代なんて、懲り懲り。誰でもいいから、止めてくれ!!」
と願っていたからではないのだろうか。坊主のくせに、武器を集めて、豪奢な生活をしている比叡山の僧侶がどうなろうと関係ない。そんなこと、どうでもいいから戦国時代を止めてくれ!
武田信玄や上杉謙信のような、現状維持派では何も変わらない。
「もう、悪魔のような信長でないと、現状を変えることはできない」
ヒラリーさんが大統領になったら、今のまま何も変わらない。これでは、自分の将来は真っ暗だ。そう感じる人がたくさんいる。
日本の新聞は、従軍慰安婦をでっちあげても日本を貶めることが使命のような、朝日新聞のように極左思想に染まっているところが多い。だから、報道がゆがむ。
糸