「湯を沸かすほどの熱い愛」、塾講師の感想文

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「湯を沸かすほどの熱い愛」、塾講師の感想文

 私は、こんなベタなタイトルは好きではない。安っぽいお涙ちょうだいは、勘弁。でも、さすがに、この映画はそんな映画ではなかった。

一番心に残ったのは、宮沢りえさんの

「死にたくない」

 という、つぶやき。それに、末期がんのための痛みにもがき苦しむうめき声。そうだよね。楽にカッコ良く死ぬなんて、現実にはないだろう。おそらく、誰でも最期はもがきながら死んでいく。

私が最初にこの手の映画を見たのは、大学時代の「生きる」だったように思う。死ぬと分かると人間は必死に心残りのことをやり切ろうとする。その必死さは、滑稽であっても笑わない人が多い。

 この娘さんが、学校でイジメに会った時も、私ならボコボコにぶっ飛ばすけれど、この子は必死に抵抗するだけ。もどかしいが、それも必死に生きている母親を見て育ったからできたのだろう。

ここに出てくる人たちはデキの悪い人たち。子どもを捨てたり、会いに行っても知らんぷりしたり、八つ当たりにガラス割ったり、泣いたり、怒ったり。でも、とても人間くさい。

 人間なんて、みんな不完全。そう考えれば、人に優しくできる。この映画の出演者は、みんな優しい。

 英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などを持つ英語講師。京都大学を7回受け、英語8割、数学7割。名古屋の河合塾学園、名古屋外国語専門学校などを歴任。アメブロ「受験生」ランキング1位。youtube 動画38万回再生。「英語の資格を取ろう」(法学書院)で紹介されました。アメリカの中学校で英語指導経験あり。少林寺拳法二段、ジャッキー・チェンと一緒にテレビ番組に出たことあり。

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