それとなく秋葉原、さりげなくガジェット通信という事でして、とりあえず秋葉原で飯を食おうと思ったら“ガジェ通秋葉原制覇”を見れば間違い無しで御座います。
というわけで、今回、筆者(YELLOW)が自信を持ってオススメする食レポはカツ丼です。まず、女子的には
「カツ丼ってどうなの?カロリー高いんじゃないの?」
みたいな予感ですが安心して下さい。筆者の記事は女子層向けには書いていないので、まったく問題ありません。
秋葉原の正統派カツ丼『赤城』
秋葉原にはガッツリ飯が沢山ありますが、その中でも“カツ丼”というジャンルは永遠のナンバーワンかと存じます。
まず、料理としての歴史の長さと言うか深さ、日本独自の“豚カツ”というハイカラ料理に庶民の定番である“丼モノ”を合わせた合理性、どれを取っても完璧と言わざるを得ないメニューです。
そんな日本を代表する料理のひとつであるカツ丼ですので、安くてソコソコなカツ丼から、お高いけれども唸るようなカツ丼まで幅広く選べるのもポイントです。
しかし!
選べるがゆえに「どの店のカツ丼が美味しいのか?」という事実をしっかりと把握していないと、いつまで経ってもカツ丼スキルは上がらないという罠でもあります。
つまり、カツ丼に関して小一時間は語れる筆者がイチオシするカツ丼というのは、かなりレベルが高いところにあると思って頂いて間違いありません。
『赤城』のカツ丼が食べたい件の是非!
昨今はトンカツ屋さんよりも、蕎麦屋やチェーン店のカツ丼を食べる機会が多いと思いますが、やはりトンカツ屋さんのカツ丼を忘れてはいけません。
自分の中でのニュートラルというか基準値を確かめる為にも、一ヶ月に一度は食べる必要があります。
そんな時、秋葉原は選択肢が多い街なので有効かと存じます。カツ丼の美味しい店を狙ってクルージング出来る環境にあるので、自らのカツ丼スキルを磨くには最高の街なのです。
逆にカツ丼の美味しい店が多すぎて選択肢に悩みますが、この犬が可愛いので犬とカツ丼を同時にエンジョイするなら『赤城』一択で御座います。
『かつ丼』(並900円)を食す!
この『赤城』は秋葉原のカツ丼の中でもベーシックスタンダード、いわゆるオールドスタイルを継承する正統派でして、まず秋葉原のカツ丼を語るなら『赤城』のカツ丼を食べなければ話にならないって勢いです。
まさに原点にして究極なのです。
というわけで、ビジュアル的にも非常に落ち着いた感じですが、この落ち着いたグラフィックの中に潜む荘厳さが感じられますね。
写真を見ただけで『赤城』の持つポテンシャルが尋常ではない事が伝わって来ます。
出汁は濃い目な関東風である!
秋葉原と言えば神田、すなわち江戸っ子がチャキチャキしてる土地柄ですので、やはり味付けは醤油味が濃い方が好まれます。
なので、この『赤城』のカツ丼も醤油感の強い出汁でまとめているのですが、この塩加減というか塩梅が絶妙で御座います。
筆者的には「蕎麦屋のカツ丼こそ至高である!」という哲学があるのですが、やはりカツ丼専門店というかカツ丼に特化した店は一味違いますね。
この卵と出汁と絡んだ感じが、ある意味カツ丼の肝なのですが、多くを語るよりは写真を見て頂いた方が手っ取り早いと思います。
豚カツは普通である!
カツ丼と言えば豚カツがメインかと思われがちですが、それは違います。
究極的には卵と出汁の加減、それから御飯の美味しさと来て最後に豚カツの質が問われるのです。
結果、この『赤城』の豚カツに関しては普通という結論に至りますが、その普通な豚カツを普通以上に美味しいカツ丼に仕上げる所が『赤城』の腕なのです。
サイドも完璧な布陣!!
さらにチェーン店と違い、この手の店の場合は味噌汁や“お新香”もポイントです。
何十年も続けている店が作る味噌汁の完成度は半端ありません。
『赤城』 総評
まさに文句の付けどころがないカツ丼の見本とも呼べる『赤城』のカツ丼でした。
ゆえにパッと見た感じだと“普通”でしかないのですが、その地味なグラフィックの奥にあるカツ丼としての素質、ポテンシャルをどんだけ食べる側が感じられるかがポイントなのです。
逆に言えばカツ丼を分かってらっしゃらないライトユーザー層から見た場合
「チェーン店のカツ丼でいいんじゃね?」
って話ですが、筆者レベルのマニアになるとリスペクトの対象になるのです。
つまり!
この『赤城』のカツ丼が分かるようになってからが、貴方のカツ丼人生のスタートなのです!!
というわけで、コスパ的に考えたら万人向けとは言えないかも知れない『赤城』ですが、ちょっとカツ丼を勉強したいという人には必食の店で御座います。
それでは、是非みなさんも年に一回くらいは『赤城』のカツ丼を食べてみて、自分の立ち位置を確かめてみて下さい。
『赤城』
住所:東京都千代田区外神田3丁目5-3
営業時間 謎(平日のランチタイムを狙え!)
定休日:謎