「ラーメン」という文化。
近年、日本のラーメン業界は進化を遂げ、本場中国に引けを取らないほどレベルの高いラーメンが発明されてる。
世界の目から見るとラーメンという食べ物はもはや日本食というイメージになってきてるのが現状だ。
今や1000円のラーメンが普通に出回っていて、500円以下のラーメンを提供するお店は物価の上昇もあってか激減している。
そんな中、驚くべき情報が入ってきたのだ・・・。
40円で食べれるラーメン!?!?
なんとなくネットサーフィンしてると、一瞬目を疑う情報が舞い込んでき、その情報によると、なんと1杯40円でラーメンが食べれるお店があるとの事なのだ。
「ラーメン好き」そして「DEEP SPOT好き」として、これは己の舌で確認しなければならないと思い、早速行ってみることにした。
足立区にある『セキノ商店』というお店。
ネット上での情報では電話番号不明、不定休という事で・・・
そもそも潰れてないのか?本日は営業してるのか?分からないまま、とりあえずそのネット上に記載された住所に向かってみた。
最寄り駅は「王子神谷」という聞いた事のない駅であるが、「王子駅」の一つ隣の駅である。
その王子神谷駅から20分ほど歩いたところに何やら妖しげな建物を発見した!
草木に覆われてて、正直かなり怪しい・・・。
しかし正面に行くと・・・確かに『セキノ商店」は存在した!
この外観だけを見ると何の店なのか、本当に分からない。
とにかく潜入してみた。
子供たちが店の前でおもむろにお菓子を食べている。
どうやらここはラーメン屋さんではなくて、駄菓子屋さんのようである。
ワクワクしながら、子供たちに紛れて、大人の筆者(カリスマジュンヤ)が入店した。
そこには子供と会話する背の小さい店の支配人らしき可愛いお母さんが居られた。
う〜ん。可愛すぎる光景である。
秘密基地のような店内。
狭い店内にはお菓子がびっしり詰め込んであって、これぞ駄菓子屋!という良い感じの店内であった。
そして店内をじっくり見渡してると・・・
ついに見つけてしまいました!!!
40円ラーメンの文字!!!!
壁に貼られたメニュー表には
・とんこつラーメン 50円
・とんこつラーメン(大) 100円
・こぶつゆラーメン 40円
・こぶつゆラーメン(大) 100円
と記載されてたのだ。
その文字を見た瞬間・・・開いてるかも分からないお店のために、自宅から1時間かけて訪れた甲斐があった、とホッとした。
早速2種類のラーメンをオーダーっ!!!
店主のセキノさんに早速とんこつラーメンとこぶつゆラーメンを注文してじっくりと作ってもらう工程を観察した。
なるほど、お菓子のチキンラーメンを使うのか。
駄菓子屋ならではの発想である。
セキノさんから「遠くから来たんだから、サービスするわね!」とどちらも(大)のしてくれたのだ。笑
ただでさえ安いのにサービスまでしてもらうと、少し申しわけない気持ちになったが・・・そこはセキノさんの愛を遠慮なくしっかり受け取らせていただいた!
砕いたお菓子のチキンラーメンと天かすを盛った器に、この出汁をかけるのだ。
発想といい、匂いといい・・・
もはや興奮を抑える事が出来なかった。
いよいよ実食!!!!!
これがこぶつゆラーメン(手前)ととんこつラーメン(後ろ)だ!!!
この初めて見るラーメン・・・味に予想がつかない。
・まずはこぶつゆラーメンを食べてみた。
う、う、う、旨いっ!!!!
予想を超えてくる旨さだったのだ。
正直なところ40円だし、どんなに不味くても文句は言えないから、味には全く期待してなかったのだが・・・普通に美味しくてびっくり。
・続いて、とんこつラーメンを食べてみた。
これはこれでこぶつゆラーメンに引けを取らない旨さっ!!!!
とんこつラーメンは味よりも作り方に驚いた。
作り方はこぶつゆラーメンに謎の白い粉末を入れるのみなのだ。
ペットボトルに入った怪しい謎の粉末をこんな感じにたっぷりと。笑
この白い粉末が気になって、仕方がなかったんでセキノさんに聞いてみると・・・
「とんこつのエキスよ」
と、それ以上は語ってくれなかったのだ。
「そのとんこつのエキスってどこで手に入れるんですか?」とか「その粉末は普段はどんな料理に使われてるんですか?」とか色々質問したかったけど、セキノさんは何かを隠すかのように、その白い粉末を棚にしまったのだ。
駄菓子屋なのに、お酒も呑める!!!
お酒を持ち込んで(持ち込みOKな雰囲気だったんで)呑んでると、セキノさんが「お酒もあるからね!」と教えてくれた。
せっかくなんで缶ビールを頂いたのだが、値段が決まってなかったらしく筆者が勝手にセキノさんに300円を渡した。
するとセキノさんからまたサービスで、おつまみカワハギを頂いた。
どこまでサービス精神が強くて、優しい人なんだ。
優しさが顔から滲み出てますね。
筆者が果敢に質問をして、会話を楽しんでると、横に座ってセキノ商店の歴史を丁寧に教えてくれたのだ。
やはり楽しい事ばかりではなく、色んな問題があり頭を抱える事もあったみたいだ。
(例えば小学生の溜まり場になって、学校側からセキノ商店には寄り道するな。なんていうありえない学校のルールが出来たとか・・・。)。
実はテレビでも大いに取り上げられてた!!
筆者みたいな大人が楽しんでる姿を見て、テンションの上がったセキノさんは引き出しから色んな有名人のサインを出して紹介してくれた。
タレントのJOYさんを皮切りに色んな芸能人の方がお店にテレビの取材で来てくれたみたいだが、セキノさん的に一番会えて嬉しかったのは、芸人の博多大吉さんだったとのこと。
大事にとってあった博多大吉さんのサイン。
そしてサインと一緒に渡されたのがこの謎の手紙。
セキノさんが子供に対する思いを綴ってるみたいだ。
この独特な文面・・・100パーセント読解する事は出来なかったが、とにかく本当に子供が大好きなのは伝わった気がする。
とにかくこういったセキノさんのおもてなしがすごいもんだから、お酒も進んだ。
良く呑む筆者に負けじと応戦しようと、またセキノさんはおつまみを出してくれた。
このおつまみは40円ラーメンのダシである昆布を捨てるのは勿体無いということで、切り刻んで味付けしたものみたいだ。
ご飯が欲しくなる美味しいおつまみであった。
思わず「セキノさん!こんなにサービスして大丈夫なんですか!?」と聞くと、セキノさんは笑顔のまま無言で壁を指さしたのだ。
その先にはこんなものが・・・。
「不況に負けず営業中」
セキノさん、あなたやっぱりすごいです。
そして自転車も修理できるんですね。かっこいいっす。
そんな感じでセキノさんと楽しい時間を過ごしてたら・・・
事件勃発っ!!!
なんといつの間にか知らぬ間に、子供達に囲まれてるではありませんかっ!
どうやら小学校の下校時間と被ってしまったみたいだ。
なので【セキノ商店】を訪れる際は夕方の時間帯を避けた方がいいかもしれないであろう。
子供からも大人気で大忙しのセキノさんと記念撮影!!
日本国宝セキノ商店!!
人間国宝セキノさん!!!
いつまでも元気に営業されてる事を願います!!
また遊びに行きますね。
詳細情報
店名:セキノ商店
電話:不明
場所:東京都足立区新田3-15-10
営業時間:13:00〜17:30
定休日:不定休
店舗情報:http://tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13195081/
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