過去に眞鍋かをりさんや、小倉優子さん、井上和香さんなどを輩出した『日テレジェニック』。そのオーディションが今年も開幕した。
今年の候補生は45人、この中から約3ヵ月にわたる選考を経て今年の日テレジェニックが決定することになる。
ところで、このようなアイドルオーディション、実はかつてのミスコンとはだいぶ様相が変わってきている。
まず最初に挙げられるのは、その選考に、テレビ局のスタッフなどの主催者側だけでなく、ファンの意向が大きく反映される点。日テレジェニックの場合、定期的に行われるイベントや撮影会での売り上げが評価の対象となる。もちろんそれなりの出費はかさむが、直接会う機会も増え、応援できるとなれば、相応のお金をかけてしまうのも一つのファン心理だろう。
二つ目は、すでに活動実績のある候補者が多くいること。今回も半分以上の人がそれなりのタレント活動をしており、中には芸歴10年以上のベテランもいる。これは、全くの素人よりは、既にある程度のファンを持っている人を候補にした方が、各種イベントへの集客が図れるという主催者側の意図もあると思われる。
三つ目は、特定の人のファンではなく、このオーディション自体を楽しむ人がいるということだ。日テレジェニックでは3月17日に“お披露目会”と称して候補者出演のイベントが行われたが、そこでお気に入りの女の子を見つけ、このオーディションに“参戦”しようという人たちが多数集まった。イベント全体を一つの“お祭り”のようにとらえ、それ自体を楽しむというのも新しいファンの形かもしれない。
このように一口に“アイドルオーディション”といっても奥が深く、昨年もこのイベントに参加した人によると、ある程度人気のある女の子は最初から全力で(グッズを買うなどして)応援せずに、接戦になってきてから力を入れるなどのコツがあるとのこと。すでにファンの間ではこのオーディションをどのように戦っていくかの“作戦会議”も開かれているという。
毎週のオーディションの結果は、4月7日深夜から日本テレビで放送される『アイドルの穴』の中で発表される。今年の栄冠をつかむのは誰なのか?
3ヵ月後が楽しみである。
※画像は日テレジェニック総合ポータルサイトより http://genic.tv/index.html