じわりと認知度がアップしている台湾まぜそばのカップ麺を食べ比べてみた。
台湾?いえ、発祥は名古屋です
‘台湾’まぜそばとあるが、台湾とは基本的に関係ない。
名古屋にあるラーメン店『麵屋はなび』が発祥で、台湾ラーメン(名古屋名物、こちらも台湾とは直接的な関係はない)を作ろうとして失敗した際に、具の挽肉を活かしたのがきっかけだとか。
ゆでた中華麺に、味付けした挽肉、ニラ、卵の黄身などが乗っており、‘まぜそば’とあるように、それらを混ぜながら食べるのが特徴。
名古屋では『麵屋はなび』以外のラーメン店などでも提供しており、都内のラーメン店でも見かけるようになってきた。
そして明星が5月2日に発売したのが、『明星 麺屋こころ監修 台湾まぜそば 大盛』。
『麺屋こころ』は、先の『麵屋はなび』で修行した店主が、都内で開業した店で、その監修であることをアピールしている。
それに先駆けること約2か月、3月7日に発売していたのが、ニュータッチ(ヤマダイ)の『名古屋発台湾まぜそば』だ。今回は、この2つを食べ比べてみた。
かやくの扱いに差が
両方とも赤っぽいパッケージながら、暗めの色使いもあって、ニュータッチがやや地味に見える。
内容量は明星が166グラム(麺130グラム)、ニュータッチが132グラム(麺100グラム)で、大盛りゆえに明星がひとまわり大きい。
麺の太さは、やや明星が太め。
明星はソースと後からかけるかやくの2袋に対して、ニュータッチはソース、先に入れるかやく、後からかけるふりかけの3袋。
ゆで上がりはこうなった。
この時点では、かやくがある分、ニュータッチの方がおいしそうにみえる。
完成品はこちら。
香りも辛い明星
パッケージには‘極太麺’とあるものの、先に書いたように、ニュータッチとそれほど違いはない。むしろ太麺のカップ麺が増えてきたため、「こんなものかな」と思うくらい。
匂いをかぐと、麺から上ってくる香りは、十分に辛さを覚悟させる。ただしひと口食べて感じるのは、単に辛いだけではなく、醤油ベースの味わいとバランスが取れているところ。
後から乗せるタイプの挽肉やニラはどうかと思ったものの、食べていて特に違和感はなかった。
ニュータッチは香りと味のギャップ
ニュータッチは、魚粉やのりの香りが強め。そのためなのか、食べた時に麺の辛さが強く感じられる。
ただ明星とニュータッチとで辛みに極端な差は感じられず、「ニュータッチの方がちょっと辛いかも」だ。
ニュータッチで残念なのは、見た目で挽肉と思われたものが、実は大豆たんぱくの加工品であること。気が付かなければそれまでながらも、気が付いてしまったら「そうなんだ」となるのは必定。
30グラムの差があるため、食べごたえでは明星に軍配を上げざるを得ないものの、味の面ではどちらも甲乙つけがたい。ニュータッチの100グラムは、普通のインスタント焼きそばと同じくらいの量なので、これで満足できる人も多いはず。
これから暑さも本番。辛いものを食べたくなる人も多いだろう。インスタントの台湾まぜそばをご賞味あれ。
明星食品『明星 麺屋こころ監修 台湾まぜそば 大盛』
https://www.nissin.com/jp/news/5145
ニュータッチ『名古屋発台湾まぜそば』
http://www.newtouch.co.jp/detail/detail.html?itemid=245
※写真は全て著者撮影