秋葉原と言えばガジェット通信、ガジェット通信と言えば秋葉原で御座います。というわけで、ガジェット通信編集部にあるスタジオ“ガジェット通信フロア”で
「第2回 47都道府県の一番搾り研究会」
的な何かが催されたので、それとなくスケジュールを合わせて筆者(YELLOW)も参加してみました。
豪華絢爛な最新鋭設備を備えたスタジオに潜入!
まあ、筆者はスタジオに来たのは2回目なのですが、相変わらず無駄に豪華なスタジオですね。
とは言え、ニコ生などの放送に対応するとなると、このくらいの設備があってしかるべきかもしれません。
時間にルーズな業界の宴……
「社会人なら10分前集合!」
と言う世の常識を覆す、業界ならではのルーズなスタートに筆者も動揺の色を隠せません。
まあ、みなさん仕事の合間の“研究会”ですので、ヤル気(飲る気)満々の筆者とはモチベーションが違うと言う事でしょうか?
それとなく始まった研究会
今回の研究会の趣旨と、その他諸々な話を聞いたような記憶があるのですが、あまり覚えていない筆者で御座います。
ま、とにかくキリンビールのビールにかける情熱と、この『一番搾り』の一番搾りな理由とか、47都道府県ごとにミーティングを重ねて地域密着の本当の地ビール的な一番搾りうんぬん……(略
ビールを飲むまでのハードルの高さもですが、それより何より
「ぶっちゃけ、僕はサッポロ派です!」
と、正直に申告してキリンビールの人達をポカーン×2にさせた罪の償いをどうすべきか思案する筆者で御座います。
まずは飲む順番を考えてみた
今回は『一番搾り青森づくり』『一番搾り岩手づくり』『一番搾り秋田づくり』『一番搾り千葉づくり』『一番搾り信州作り』『一番搾り静岡づくり』『一番搾り京都づくり』『一番搾り島根づくり』のラインナップで御座います。
多くの人達が席を立ち、思い思いのビールを取りに行く最中、筆者だけが椅子に座ったまま動こうとしません。
「どの順番で飲むのがベストであろうか?」
この答えを導き出す為に、まずはテイスティングリストとパンフレットに書かれている、それぞれのビールの個性を調べているのです。
飲んでみなければ分からないのですが、理想としては
「淡いビールから順番に飲み進める」
のがセオリーかと存じます。無論、テイスティングする度にミネラルウォーターやノーマルの『一番搾り』を飲んで味覚をリセットするのですが、やはり印象は大事ですので、そのビールが美味しく感じる飲み方を心がけてみた次第です。
「まだ、慌てるような時間じゃない……」
じっくりとラインナップを眺めながら、冷静に状況を分析します。
「なぜに長野県だけ信州を名乗るのか?」
ココら辺の細部まで気が付いた人が、このスタジオにどんだけいるかが気になる筆者で御座います。
テイスティング開始!
一番出遅れたものの、筆者に焦りはありません。
まずは個人的に一番期待していない『一番搾り島根づくり』と期待度の高い『一番搾り京都づくり』を手にテーブルに戻ります。
むむ!
ここまでビールの色が違うのに、同じ“一番搾り”とはコレいかに?
と、思いながらも『島根づくり』を飲んでみると、予想に反して美味しいと言う事実……。
「まさかの島根が……美味いだと?」
何が起こったのかよく分からないけど、吉田君の故郷とか出雲大社とか、そんなチャチなモンじゃねぇ、もっと美味しいモノの片鱗を味わったぜ……。
普通の『一番搾り』が激ウマ!完成度高けぇ!!!
一番インパクトがなさそうな『一番搾り島根づくり』から飲んでみたら、メッチャ美味くてビビった筆者は、その後のテイスティングを進めると共に、ひとつの答えが浮かんで来ました。
「普通の一番搾りが何気に美味しいんじゃね?」
この“47都道府県の一番搾り研究会”を根底から覆す結論に、当の本人もびっくりで御座います。
いろいろなビールを飲む度に自分の中のセンターがズレるので、基本である『一番搾り』の普通な奴を飲むわけですが、その度に飲み慣れた味というか安心感を覚えました。
アイスで言えばいろいろ食べて一周まわって、最終的には“バニラ味”が一番美味しいとの結論に至るように、ビールも原点回帰する可能性は否定出来ないのではないでしょうか?
ちなみに筆者は、よりビールの味を明確にする為にあえてフード類は全ての試飲が終わるまで手を付けませんでした。
「目の前に唐揚げがあるのに手を付けない勇気」
ビールを飲みながら唐揚げを眺めるだけとか、どんな罰ゲームだよって話ですが、そのくらいビールに関してはストイックに追求したい筆者です。
それぞれの都道府県の“おつまみ”もアピール!
それぞれの“ご当地おつまみ”的なフードが用意され、各テーブルにも“枝豆”や“鶏の唐揚げ”が山盛りなのですが、あえて言おう!
「ガジェ通に来る前にラーメン食べてから雁川で特盛り餃子食べたったw」
本日はビールが飲み放題、もといビールの試飲が出来ると言う事で、なんとなく秋葉原でラーメンを食べてから餃子20個を連食した筆者は、さして腹が減っていないと言うか、むしろ満腹な予感で御座います……。
また、余談ですがガジェ通編集部の女性陣は華やかなので、直前にニンニク満載の餃子を20個食べて来た事が悔やまれます……。
しかし!
結果、さして食指の動かない筆者ですが、それゆえ気になるメニューは選び抜かれたエリートと思って間違いないでしょうか?
すべてをレポってると誌面が足りないので割愛しますが、ザクっとまとめて
“直球勝負の青森県!”
“いぶりがっこ&きりたんぽスナックの秋田県!”
“一体どうした?地味な千葉県!”
“チョイスがシブすぎる長野県!”
“戦いは数(物量)だよ兄貴な静岡県!”
“言うほど八つ橋食べてないよね?京都府!”
“海産物ワショーイ岩手県!”
“私立大学はないけど、あご焼きはある島根県!”
などで御座います。ちなみに筆者的には島根県の“あご焼き”と岩手県の“鯖缶”(高そうな奴)がお気に入りで御座います。
まさかの“島根ショック”が秋葉原に訪れるとは、流石の筆者も予想出来ませんでした。
試飲会 総評
どの“一番搾り”が美味しいのかって事では、かなり票が割れたと思うのですが、何気に『一番搾り島根県づくり』が好評価だったように記憶しています。
筆者もスタンダードな『一番搾り』に比べて、特に個性があって分かりやすく大変美味しいと感じました。
まあ、ここら辺はベルギービールとかクラフトビール的なビールを好む、筆者の嗜好による部分が大きいと思うのですが、スタンダードと飲み比べて味の違いが分かりにくいのは、やはり評価しずらい感は否めません。
と、同時にどんだけ普通の『一番搾り』の完成度が高いのかって事を、改めて思い知らされましたね。
無論、他のビールが美味しくない訳ではないのですが、それらと飲み比べる事でより『一番搾り』の美味しさが見えて来たって感じでしょうか?
そう言えば、筆者も中国から帰って来て飲んだ『一番搾り』は超絶に美味しかった記憶がありますね。
ここら辺、普段から飲んでいる安心感と、やはり長年に渡って研究され続けた完成度の高さは強みかと存じます。
そんな感じで最終的には、みなさんもグダグダな感じでしたが、なんだかんだ言って日本人はビールが好きなんだなと再確認した一日でした。
おわり