ここ数年、秋葉原のラーメンは充実と言う次元を通り越して、あまりに多くの店が集中し過ぎて混沌とした状態になっています。
そんなラーメン関ヶ原と呼べる街に城を築いたガジェット通信は、天下太平を目指して前進し続けます。というわけで、筆者(YELLOW)はデヴに向かって一直線で御座います。
「デヴは一日にして成らず」
長い月日をかけて確実にヤヴァイ方向に行進している予感ですが、ここで歩みを止めるわけには参りません。
また、自らがデヴ化する事で、今まで見えなかったモノが見えてくる事もあるのです。
デヴの為のパワースポット『らーめん忍者』
一年前の筆者であれば、まず訪れる事はないであろう『らーめん忍者』で御座います。
しかし!
今は自分にとってのパワースポットであり、秋葉原で“二郎インスパイア”を食べるならココしかないと思っています。
しかも!
この『らーめん忍者』には、噂によると「デヴの為の極上スイーツ」(炭水化物)が存在するらしいので、その噂を確かめて参りました。
『油そば』を所望する!
秋葉原にはココ数年で、いわゆる“油そば”を出す店が増えました。
しかも、本家のシンプルな“油そば”を、より秋葉原ライクにアレンジしたモンスターの様な“油そば”が数多くあります。
そんな独自の進化を遂げた秋葉原の“油そば”の中でも、アキバエリート達の一番人気が『らーめん忍者』の『油そば』なのです。
というわけで、最近アキバエリートの仲間に入った筆者も、この『油そば』を食べる事にしてみます。
店の正面に券売機が置いてあるのは良いですね。
もしも券売機を眺めて、お気に入りのラーメンが品切れだったら、そのまま帰る事も可能で御座います。
店員からのプレッシャーを感じると、券売機の前で挙動不審になるエリート様もおられるので、店内と店外のどちらに券売機があった方が便利かは自明の理で御座います。
なお、ド素人の為に『子豚らーめん』(680円)も用意されているので御安心下さい。
『油そば』を食す!
というわけで、こんな感じの『油そば』(750円)が降臨しました。
コールはニンニクのみなので、その他全てがデフォルトでこのボリュームと言う事でしょうか?
「なんてゴージャスな“油そば”だろうか?」
そもそもが“油そば”のオリジナルは、かなりシンプルな“混ぜ麺”でして、華やかな食べ物ではありませんでした。
それが、どうでしょう?
「大豚×2、黄卵、刻み海苔、焦がしチーズ、ニンニク、モヤシ、マヨ」
と、盛り沢山の具材の数々で丼の中はエラい事になっております。
これはまさに「デヴの為の極上スイーツ」と位置付けして間違いないのでは、ないでしょうか?
混ぜるのが大変過ぎる件の是非
これほどのボリュームだと、流石に混ぜるのが大変で御座います。
なので『油そば』ではありますが、レンゲも駆使して上下を返すように混ぜましょう。
色々な意味で凶悪な『油そば』
まあ、ぶっちゃけ『ラーメン二郎』の『汁なし』と呼べる内容ですが、ゆえに色々な意味で攻撃的な『油そば』で御座います。
「たまには変わったラーメンを食べようかな?」
みたいな軽い気持ちで挑んだ素人の戦闘力を根こそぎ奪う破壊力があります。こんな『油そば』を食べた後では、色々と仕事に影響が出る予感しかしません。
圧倒的な豚の破壊力!
豚のショボい二郎インスパイアほど惨めなモノはありません。
しかし!
この『らーめん忍者』の豚は本家に勝るとも劣らない、いや豚のボリュームだけで見れば上位にあると言っても過言ではありません。
食べ応え満点の極太麺
やや平打ち感のある極太麺は、二郎インスパイア系の麺なので加水率も低く、スープの吸い込みは半端ありません。
ある意味、低加水の麺は『油そば』にもっとも向いていると言えると思います。
しかもデフォルトでも麺量がヤヴァイので、色々な意味で天国に近づく事が出来る禁断のメニューで御座います。
『油そば』 総評
昨今、ちょっとした“混ぜそばブーム”ではありますが、ぶっちゃけコスパの悪い輩が多いのは残念な筆者です。
そもそもが、ラーメンで一番原価と手間の掛かるスープの部分がないのですから、同じ店のラーメンよりも“混ぜそば系”の方が安くなるはずです。
その店、この『らーめん忍者』の『油そば』は良心的でコスパも抜群かと存じます。
お値段が安くなっているわけではありませんが、その分“具材”がゴージャスなのでバランスは取れています。
確実に近隣の“混ぜそば系メニュー”の中では、ぶっちぎりでコストパフォーマンスが高いと断言出来る内容に、筆者も脱帽で御座います。
と、非常にレベルの高い『らーめん忍者』の『油そば』ですが、強いて言うなら
「湯切りが甘い!」
と言わざるを得ません……。『油そば』を食べ終わった時に、丼の中にこれだけの水分が残っているのは、如何なモノかと存じます。
まあ、店内が狭いので豪快に湯切れ無いハンデはありますが、それとこれとは話が別です。
通常のラーメンであれば、そこまで湯切りに五月蠅い事は言わない筆者ですが、やはり“混ぜそば系”の場合は湯切りが甘いとタレが薄まってしまい、結果として麺へのタレの絡みにも悪影響が出ます。
しかも『らーめん忍者』の場合は“モヤシ”もあるので、より完璧に湯切らなければなりません。
というわけで、湯切りの甘さには一言申したい筆者ですが、総じてこの『油そば』は気に入りましたね。まさに秋葉原らしい『油そば』なのではないでしょうか?
それでは、是非みなさんも秋葉原で“混ぜそば系”を欲した時には、この『らーめん忍者』を選択肢のひとつに入れてみて下さい。
『らーめん忍者』
住所:東京都千代田区神田松永町17-3 秋葉原妙見屋ビル1F
営業時間 11:00~22:45
日曜祝日 11:00~21:30定休日:年中無休