ガジェット通信が秋葉原の食を制覇する“ガジェ通秋葉原制覇”ですが、あえて言おう!
「まだ全体の半分も攻略出来てねぇ!!」
そもそもがカレー屋さんの数だけで言えば、カレーの街と呼ばれる神保町を凌ぎ、ラーメン屋さんの数も半端なく、ちょっと外れれば蕎麦の名店が並ぶ秋葉原の食を制覇するのは、野望と言うより無謀と言っても過言ではありません。
しかし!
筆者も関わる企画である以上“秋葉原完全制覇”以外の選択肢はなく、ほぼほぼ全ての飲食店をレポートする所存で御座います。
秋葉原で一番人気のトンカツ屋さん『丸五』
さしてトンカツ屋さんは多くない秋葉原ですが、この『丸五』(まるご)は常に行列を形成する実力店です。
筆者も行けば必ず『丸五』の前を通り、並びが少なければ接続する勢いなのですが、まず並びが少なかった試しがありません。
しかし!
行列嫌いな筆者がギリ並んでOKな気がしないでもないレベルの行列な日が、ついに訪れたのです。
憧れの『丸五』に入れたぞ!
というわけで、30分も待たずに奇跡の入店で御座います。
いや、ヤル気と元気はあるのですが肝心の“根気”が抜けている筆者なので、30分以上の行列に参加する気はさらさらありません。
しかし!
運良く入れた日に限ってランチ3食目と言う巡り合わせの悪さ……。
まあ、3食目なら完食はたやすいのですが、あまり米などを無用に食べると次の4食目に影響します。
なので、ココはひとまず『特ロースかつ』(1850円)にしてみました。
まあ、定食にしちゃうと予算オーバーですし、筆者は割と米は欲しない派なのでトンカツ単品も特別なオーダーではありません。
店内はあまり広くないので、2階席の相席専用テーブル的な場所に案内されました。
『特ロースかつ』を食す!
普段であれば、このタイミングでビールなのですが、そこはプロなので後半戦の為に無駄なモノを胃袋に入れる訳には参りません。
そして憧れの『特ロースかつ』で御座います。
ビジュアル的には、あまり大きさを感じませんが肉厚はバッチリでして、流石に“特選”を名乗るだけはありますね。
ちなみに『ロースかつ定食』(ご飯、赤だし、お新香付き)も1850円なので、多くの人がオーダーしていましたが、せっかく並んでまで入った憧れのステージなので、筆者的には『特ロースかつ』もしくは『特ヒレかつ』をオススメします。
特選になると豚肉が“三元豚”と言うブランド豚様になるので、お値段的にはお高い感じですが、それだけの内容であると言っておきましょう。
『特ロースかつ』うめぇぇぇええwwwww
正直、この値段で普通、もしくはイマイチだった場合は確実にディスり倒す自信がある筆者ですが、一口食べたらその美味しさに納得してしまいました。
「これで1850円なら高くはない!」
まあ、安くもないのは否めませんが値段相応の美味しさは確実にキープしつつ、むしろチョット得しちゃったぞ感も見え隠れするくらいの幸せに浸れます。
この美味しさは”三元豚”自身の持つ美味しさもありますが、この肉厚と揚げ加減がバックボーンにありますね。
肉の中心部は薄らとピンク色で、ギリギリの線を狙って揚げているのが分かります。
しかも!
この厚さだと結構、長い時間揚げる事になるので、多くの店は“衣”も厚くなりがちなのですが、この『丸五』は普通のトンカツと同じ感じになっています。
むしろ、他の店に比べれば衣は薄いくらいではないでしょうか?
つまり衣はバッター液(小麦粉と卵を溶いた奴)ではなく、純粋に小麦粉をはたいて卵液にくぐらせている予感です。
ゆえに衣は薄く、含まれる油も必然的に少なくなるので、より明確に豚肉の美味しさ、ロースの脂が前面に出てくるのです。
ちなみに衣を薄くすると破れやすくなるし、揚げ時間が長ければ剥がれたりする事もあるので、多くの店では効率を考えてバッター液を使うのです。
無論、バッター液自体は悪いモノではなく、要は揚げ物の仕上がりを何処に持っていくかで変わると思って下さい。
ソースも旨し!
筆者は基本的に薄味が好みでして、トンカツすらソースも醤油も無しで食べます。
しかし!
名店ともなれば、その店の味を知る為にあえて少量のソースを試させて頂きます。
おろしポン酢は必須じゃね?
『特ロースかつ』が来るまでの間、テーブルに目をやると
「大根おろし、ぽん酢 50円」
の文字が目に入りました。すでに3食目のランチなので軽く食べたいというのもありますが、大根おろし単体ではなく、あえて“ポン酢”をアピールしている点に着目した筆者で御座います。
結果、狙い通りのアイテムが運ばれて来ました。
言うまでもなく『丸五』レベルのトンカツともなれば、これらアイテムは無くても十分に美味しいのですが、より一段と美味しく食べる為に装備するのは悪くない選択肢です。
キャベツも旨し!
「トンカツの善し悪しはキャベツの千切りで決まる」
という都市伝説があるくらい、キャベツの千切りは重要で御座います。当然、この『丸五』のキャベツの千切りには一分の隙も有りません!
しかも!
さりげなく“大葉”も一緒に千切りにされていて、最高のアクセントになっていたりします。このアイデアには脱帽で、よりトンカツに合うキャベツの千切りになっている予感です。
『丸五』 総評
久しぶりに感動するレベルの美味しいトンカツに出会えました。この美味しさなら万人に勧める事が出来ますね。
とは言え、筆者レベルの人間では常食するには微妙な値段なので、毎日食べるかと言われたら微妙ですが、
「今日は秋葉原で美味しいトンカツを絶対に食うぞ!」
くらいにモチベーションが高まった時は、この『丸五』がベストかと思うので、とりあえず一度は食べに訪れて、その味と価格のバランスを自分で見極めてみて下さい。
それでは、是非みなさんも秋葉原にお越しの際には『丸五』の『特ロースかつ』を思い出して下さい。
『丸五』(まるご)
住所:東京都千代田区外神田1-8-14
営業時間 11:30~14:00 17:00~21:00
定休日:月曜日、第1第3火曜日