5月末にモスバーガーがホットドッグをリニューアルしたので、その前後を比較してみた。
お値段そのまま
食品や日用品で「いつもより1個増やしてお値段そのまま!」なんてアピール文句を見かける。
意味合いとして値下げとほぼ同じながらも、値下げをすると再び値上げ(元の値段に戻っただけなのだが)した際に、消費者が抵抗を感じることがある。
それに比べて値段据え置きの増量は、量を減らした(戻した)時に感じる抵抗が少ないように思う。もっとも値段ほど量に敏感な人は多くなさそうなので、単に忘れてしまうだけかもしれないが。
モスバーガーでは、5月末に『ホットドッグ』(320円)、『チリドッグ』(350円)、『スパイシーチリドッグ』(380円)のリニューアルを行った。
同社の発表によると、‘ソーセージの重量を約25%増やし、より食べ応えのある商品に仕上げ’るとともに、ホットチリソースを‘豆類や牛ミンチ肉などからコクと旨みを引き出し、8種類のスパイスで辛さに奥行きを与え、味の深みが増した新しいソース’に変更したとある。
しかも値段はそのままだ。
リニューアル前は?
そこでリニューアル前後を比べてみたくなった。
在庫の関係もあるのか、‘5月24日までに順次切り替え’と発表しているため、カップ麺のように前後をそろえて食べ比べるのは困難。そこである程度の余裕を見て購入し、写真を撮っておいた。
買ってきたのは『チリドッグ』。リニューアル前がこちら。
総重量は131.6グラム。
ソーセージは58.4グラム。
持ち帰ったので崩れていたり、抜き取ったソーセージにソースがついていたりして見苦しい点はご容赦を。こうしてソーセージのみを取り出して眺める機会はめったにないが、なかなか立派な大きさだ。
メニュー写真は?
ではリニューアル後…と行く前に、メニュー写真を比較してみよう。
ちょっと変わっている感じがあるものの、見比べてもはっきり「大きくなった!」とは分からない。
リニューアル後のメニューに付いている※は、このため。
リニューアル後は?
リニューアル後の『チリドッグ』はこちら。
総重量は139.6グラム。
ソーセージは73.8グラム。
ソーセージの重さを比較すると約26%アップ。会社発表では‘約25%アップ’なので、間違いなかったことになる。
気になるのは…
そこで気になるのが総重量。
ソーセージが15.4グラム増えた一方で、総重量が8グラムしか増えていないとすると、ソースやパンを減量したことになる(たまたまこの1つにミスがあったとかでない限り)。
今回のリニューアルで、ホットチリソースにも手を加えているため、レシピを変えた(ソースの量を減らした)のだろうか。写真を見比べると、何となくソースの量が減っているようにも感じる。
ちなみにリニューアルの前後で、味は変わったような変わらないような…。ただリニューアル前後ともにおいしかったのは間違いない。
モスバーガー「ソーセージを約25%増量し、食べ応えアップ『ホットドッグ』商品3種類をリニューアル」
http://www.mos.co.jp/company/pr_pdf/pr_160425_4.pdf
※写真は全て著者撮影