<ダウンジャケットは本人着用のタイプでなくイメージです>
ニューヨークでは平日朝の7時から8時まで、タイムワーナーのケーブル局91チャンネルでフジテレビニューヨーク支局より、日本語でアメリカのニュースや日本からのニュースを放送している。アメリカに住む日本人には貴重な日本語放送だし、また、たまにゲストの出演があったり、VTRでインタビューなどが流されたりする。
先週、日本で何かと話題の赤西仁のインタビューが放送されていた。赤西仁がでフジテレビニューヨーク支局のあるビル前に横付けされたリムジンから下りるところ、そしてフジテレビニューヨーク支局内を歩き、摩天楼を背中にした大きな窓が映り、応接室のソファーに座った赤西仁をフジテレビのニューヨーク駐在の長谷川豊アナウンサーがインタビューをしていた。
長谷川アナの素直な人間性も溢れていたし、目の前のアイドル、また黒木メイサの夫である時の人をインタビューすることに緊張もし、また興奮しているようにも見えた。
赤西仁が言葉を発するのを始めてこのインタビューで見て、またこういう人が赤西仁なんだ…..と思った。
では、どう思ったかと言うと、意外に印象はよかった。話し方もしっかりしていたし、長谷川アナの質問に一生懸命、真面目に言葉を選んでいた。そして長谷川アナも予め決まっていたではあろうけど、結婚に関して質問していないところも好感が持てた。
わざわざフジテレビニューヨーク支局まで出向いてインタビューを受けるのはそれなりの理由がある。それは赤西仁のアメリカのツアーの宣伝を兼ねてのものであるが、それでも宣伝だけを押し出すでなく、長谷川アナの質問にきちんと大人として受け答えする青年に感心したくらいだ。
しかし、残念な点があった。
それは赤西仁がダウンジャケットのまま、ニット帽をかぶったまま、長谷川アナはソファーにきちんと腰掛けているのに対して、足を組んだままで、時に腕組みなどをしていたようにも思えた。ビデオがないので巻き戻して確認できなくて残念なのだが、あの洋服感覚では折角いい言葉でインタビューを受けても返しても、やっぱり言葉は丁寧でも態度が横柄に見えてしまう。
赤西仁は決して横柄でもなく、威張ってもおらず、好青年に見えた。しかし、やはりインタビューを受ける仕事が入ったら、スーツまで着なくてもいいから、せめて長谷川アナのスーツにたいして、そこまで見劣りのしない洋服を着て欲しかった。それに室内に入ったらコート、ジャケットは脱ぐのが普通。ましてや帽子をかぶったままってのはいただけない。
ジャニーズ事務所は礼儀に対して厳しかったと思ったのだが、アメリカまでは目が届かないのかな?
洋服は丁寧な方がいい。ジャニーズ関連で言うとV6のイノッチ、”但し奥さん”のほうの瀬戸朝香が「それでもボクはやっていない」のニューヨーク上映の舞台挨拶で挨拶した時、まるでレッドカーペットでポーズできるくらいの美しいドレスで現れた。丁寧すぎるとも思ったけど、観客に対する礼儀だったのだと思う。とても素敵だった。
赤西仁はジャニーズらしくないと言われている。個性も生き方も他のジャニーズアイドルと違うのだろう、電撃婚でもそれは伺える。ただ、やっぱり個性、生き方は他の人たちと違っていても、礼儀やマナー、常識はきちんと持ち合わせたほうが人間としていい筈だ。
厳しい言い方をすれば、ファンの方には耳が痛いかもしれないが、きちんと受け答えをする好青年が、もし、インタビューでダウンジャケットや帽子をつけたままでなく、足を組んだままでなく、礼儀正しく振舞える人であったなら、おそらく事務所に結婚の事後報告などしなかったと思う。
実は洋服感覚は生き方に歪を生じさせているのだと思う。