National Association of Broadcasters 2016での話題は、視聴者が、ケーブルTVや衛星放送を解約すると共に、IP標準やソフトウェア定義TV(SD-TV)が、TV局を支援する方法についてであった。
By Scot Petersen、eWEEK
現在、我々は、ソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)、ストレージ、クラウド・コンピューティング基盤、データセンターの時代にいる。
現在、ソフトウェア定義TV(SD-TV)の時代になる準備ができてきた。
「SD-TV」はハイプではなく、近い将来、TV局や居間で利用できるようになるだろう。
IP標準ベースの「ソフトウェア定義TV(SD-TV)」は、ビデオ制作や配信の将来的な方法として、National Association of Broadcasters (NAB) 2016ショーの展示場で紹介された。
新たな業界コンソーシアム「Alliance for IP Media Solutions (AIMS)」は、ビデオ制作や配信プラットフォーム(Grass Valley、Imagine)、TVネットワーク(21st Century Fox、CBS)、および、ITベンダ(Cisco、Arista)を含む、30社以上のサポートを発表した。
AIMSは、標準化団体ではないが、SD-TV対応製品へのIP標準を実装するための、包括的なロードマップにおける、いくつかの標準化作業を調整している。
IP標準は、TVカメラから、TVまで、従来のシリアル・デジタル・インタフェース(SDI)の代わりに、SD-TV対応製品のネットワーク標準プロトコルとして使用されている。
TV放送局は、従来のカメラなどの放送装置ではなく、支出を低減できる、IP標準プロトコルをサポートした、放送装置を購入している。
IP標準への移行の背景にある、主な力の1つは、昨年、ABC Networkと共に、Disneyの放送オペレーションの、仮想クラウド環境への移行を開始した、Imagine Communicationsである。
このIP標準への移行作業は、まだ、進められているが、このトレンドは避けられないと、Imagine CommunicationsのCEO、Charlie Vogt氏は述べた。
IP標準への移行の目的は、視聴者のニーズに合わせて、さまざまなデバイスで、何時、どこにいても、TVを見ることができ、コスト効果を向上させ、売上を上げることである。
SD-TVの主な推進者は、インターネットとIPプロトコルである。
業界コンソーシアム「Alliance for IP Media Solutions (AIMS)」は、SD-TV分野における、放送装置のメーカのエコシステムを確立することに取り組んでいる。
「ソフトウェア定義ネットワーク(SDN:Software Defined Network)」や「ネットワーク機能仮想化(NFV:Network Functions Virtualization)」を採用した、SD-TV対応TVの、実際ビジネス機会は、スマートフォン、タブレット、PCを含む、さまざまなデバイスで、何時でも、どこにいても、TV番組やビデオを視聴したいという、基本的なユーザの要求に応えることである。
「TV放送業界が、コストを低減できるかどうかは、些細な問題である。」と、AIMSと協調している標準化団体の1つである、Advanced Media Workflow Association(AMWA)の役員、Brad Gilmer氏は述べた。
さまざまなデバイスで、何時でも、どこにいても、TV放送を見られることは、従来の純粋なシリアル・デジタル・インタフェース(SDI)基盤では、不可能であったと、Brad Gilmer氏は付け加えた。
より若い視聴者は、さまざまデバイスで、より多くのTV放送やビデオを見ている。
2つ目の主なトレンドは、TVでの視聴経験を改善することについて、ユーザが対話的に、何かができるようにすることである。
(続く)