Gartnerによると、2016年に、世界のスマートフォンの売上が、7%だけ増加するという。

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 Gartnerは、2016年に、世界のスマートフォンの売上が、2015年から7%成長し、15億ドルに達すると見積っている。2016年3月31日

 2016年における、従来の携帯電話とスマートフォンの合計が、19億台に達すると予測している。

 世界のパーソナル・デバイス(PC、タブレット、ウルトラモバイル、および、スマートフォン)の出荷台数は、2016年に、2015年から0.6%増加し、24億台に達すると期待されている。

 米国における、エンドユーザのパーソナル・デバイスへの支出は、1.6%減少する見込みである。

 世界のパーソナル・デバイスの、デバイス・タイプごとの出荷台数、2015年から2018年

  (単位:100万台)

デバイス・タイプ        2015年   2016年   2017年   2018年

従来のPC
(デスクベースとノート)     244     228    223     216

ウルトラモバイル
(プレミアム)           45     57     73      90

PC市場の小計         289    284     296    306

ウルトラモバイル
(基本とユーティリティ)    195     188     188    194

コンピューティング
デバイス市場          484     473     485    500

スマートフォン          1,917  1,943    1,983    2,022

デバイス市場の合計     2,401  2,416      2,468   2,521

 注)ウルトラモバイル(プレミアム)分野には、MicrosoftのWindows 10搭載Intel x86製品とAppleのMacBook Airといった、デバイスが含まれる。

 ウルトラモバイル(基本とユーティリティ・タブレット)分野には、iPad、iPad mini、Samsung Galaxy Tab S 10.5、Nexus 7、および、Acer Iconia Tab 8が含まれる。

 ソース:Gartner、2016年3月

新興市場において、パーソナル・デバイスの出荷台数が増えるが、増加率は緩やかである。

 また、新興市場において、スマートフォンの売上も増加を続けるが、増加率は緩やかに低下する。

 Gartnerは、2019年を通して、アジア/パシフィック地域において、より低価格で、基本的な機能を持つ、スマートフォンが望まれるので、1億5000万人のユーザは、新しいシステムへのアップグレードが遅れるだろうと予測している。

 インドといった国は、新たなスマートフォンのユーザが増加するだろう。

 インドにおける、スマートフォンの売上は、2016年に、前年から、29%増加し、次の2年間も、2桁成長を続けるだろう。

 成熟市場は、スマートフォンの寿命が増加する。

 北米、西欧、日本、および、成熟したアジア/パシフィックの市場において、Gartnerのアナリストは、スマートフォンの寿命が、伸びると期待している。

 世界のPCの出荷市場は、2016年に、前年から、1.5%減少し、2億8400万台になることが期待されている。

 2016年に、従来のPCの出荷台数は、前年から、6.7%減少する。

 PC市場の最大の挑戦、および、潜在的な利益は、IntelのSkylakeアーキテクチャのプロセッサを搭載した、Windows 10の統合であり、より魅力的な機能と、新たな標準的な形状規格を持つことである。

 ウルトラモバイル(基本とユーティリティ・タブレット)の需要は、2016年に、3.4%減少し、低迷を続けるだろう。

 ユーザは、寿命を拡張するでけでなく、いくつかは、2016年を通して、これらのデバイスを置き換えることに失敗するだろう。

 より詳細は、「Forecast: PCs, Ultramobiles and Mobile Phones, Worldwide, 2013-2020, 1Q16 Update」を参照のこと。

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