あなたはペインキラーを知っていますか?

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忘れていたこの感覚・・・ヘヴィメタルと言う精神を再び思い出したのは何年ぶりだろうか?

みなさん、最近はCDとか買いましたか?思えば昔は部屋にCD300枚とか普通の世界でしたよね?それが「MP3」の登場により業界は一気にデジタル化され「ダウンロード販売が当たり前」になった昨今、CDを買う機会もぐっと減りました。これはこれで便利なのですが、何か切ない気がしないでもないですね。もっともレコードからCDになった時点で「デジタル」なんですけどね。

レコードからCD時代への変化もショックでしたが、ぶっちゃけMP3はそれを遙かに上回るインパクトでした。ってか、あまりに凄い進化が短期間で浸透してしまった為に逆に「MP3ってそんな凄いの?」みたいな感じです。もう、あまりに凄い技術と言うか決定的過ぎて「MD」とかすっかり忘れちゃう勢いですよ。

そんな音楽を取り巻く環境の変化もありますが、なんか忘れていませんか?そうです。貴方は「Heavy Metal」(ヘヴィメタル)を忘れているのです!!
日本がバブルで沸いていた頃、キテる音楽と言えば「メタル」でした。(異議は認めません)若干、バブル後期はバンドブームで量産された「ゆるいバンド」もなきにしもあらずですが、当時もっとも重視されたのは「演奏テクニック」で誰もがギターヒーローに憧れギターの練習をしたものです。

しかし、その後は世界経済も下り気味になり日本もバブル崩壊と言う現実を突きつけられ、音楽業界も「セールス重視」で各社生き残りを賭けます。そうなると「カラオケ」や「着メロ」などの副次的価値も重要で、多くのメタルバンドは解散、再編と右往左往した挙げ句に消滅していったのです。
そして「199X年には世界は滅びる」と信じて就職もせずバイトとバンドに明け暮れモヒカンを貫いた人々も「スーツ」か「コンビニの制服」を選択せざるを得ない状況に陥り、街からはヘヴィメタル独自のファッションは消えてしまいました。もはや尖って生きるには世知辛い世の中なのです。

そして平々凡々と日々を過ごしていた自分に「熱いハート」を蘇らせたのが「冠 徹弥(かんむり てつや)」です。今となっては過去の時代の遺物と化した「ヘヴィメタル」の精神を自虐的に歌い上げ、眠っていた魂を呼び起こしました。
やや「歌詞がふざけている感」もなきにしもあらずですが、ピンポイントで事実を捕らえているので意外と笑えません。
特に『傷だらけのヘヴィメタル』」と『俺なりのペインキラー』」は「80年代ギターキッズ世代」ってか「メタラー」の彼らを取り巻く、現在の環境と言うか「温度差」を的確に表現した至高の名曲だと思います。
メタルに嵌った人ならばツボると思うのですが、最近の人にはピンと来ないであろう歌詞を「無駄に巧いハイトーンボイス」でメタルに歌い上げる「冠徹弥」の実力はあなどれません。

ちなみに平成生まれの世代の為に補足すると、DMC(デトロイトメタルシティ)の「クラウザーさんの中の人」と言えばそのデスボイスの実力の程が理解出来るでしょう。

さらに「ピンと来ない世代」の方々の為に補足しておくと『ペインキラー』」は「ジューダス・プリースト (Judas Priest)」を代表する神曲で我々にとっては「君が代」みたいなものです。「ヘヴィメタルとは何か?」を誰にでも分かりやすく伝える事が出来る名曲であり、そのギターリフやファッションなど全てがメタルなのです。
そんな曲を場末のスナックではなく「平成生まれ」がひしめく「キャバクラ」で歌い上げると言う精神。これこそメタルであり本来は賞賛されるべき行為でしょう。もっともキャバクラでペインキラーを熱唱するのは、サッカーの日本代表が試合前に韓国のスタジアムで「君が代」を歌うようなもので、その冷ややかな反応は容易に想像出来るでしょうが。

そうです。メタラーは「時代に媚びてはいけない」と言う精神を忘れては駄目なのです。どんだけ時代に裏切られてもマイノリティになろうとも変わらずにあるべきでしょう。
そして常にハングリーで何かと戦っていなければなりません。公務員になろうとか年金貰って豊かな老後とか有り得ません。安定した生活を夢みたら負けです。
髪型はロン毛、モヒカン、スキンヘッドor坊主であり、間違っても「K-POP」がキテるからと韓流を意識したヘアースタイルは慎みましょう。
ファッションも時代に流されずレザーを基調に各種アクセサリーで固めて「メタラー」である事を恥ずかしがらずに前面に出すべきです。あまりに金属類が多過ぎて「飛行機の搭乗口を通過するのに異常に時間が掛かる」どころか最終的に「皮パン以外はほぼ全裸」になるのはメタラーの証です。
そして年齢と共に丸くなる「精神」を尖った状態で維持する為には職業も大事です。基本はレンタルビデオ店やコンビニのバイトですが、工場などで働く期間工や交通整理のガードマンなどもロックな職業と言えるでしょう。とにかく「時給1300円以上の高額アルバイト」はNGくらいのライフスタイルで、常に緊張感を持って生きると良いと思います。

そんな忘れていた感覚を呼び覚ます男、「冠 徹弥(かんむり てつや)」のニューアルバム『死にぞこないのヘビーメタル』が3月21日に発売予定で、そろそろブレイクするんじゃないかと言う期待が否応無しに高まります。初回特典にはキレのあるPVを収めたDVDも付いてるので、興味がある人は予約してみてはいかがだろうか?

あと最後に言っておきますけど「ボン・ジョヴィ」はヘヴィメタルじゃないんだぜ。

酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! [email protected] なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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