まずは医師や薬剤師に相談を! 誤解される薬の「重大な副作用」という表現

  by 松沢直樹  Tags :  

医薬品は、莫大なコストをかけて開発・テストされます。
また、医者から処方してもらう薬も、薬局で買える薬も、効能や利用の方法について必ず説明する文書が就いています。

その文書の中でたまに見かける「重大な副作用」という表現が誤解されやすいということで、話題になっているようですね。

話題になっているのは、ロキソニンという痛み止めなどに使われるお薬。長い歴史があるお薬ですが、重大な副作用として「小腸・大腸が塞がる」「狭窄・閉塞する」といった説明を追記しました。このことにより、利用について考える方も増えたようです。

ですが、重大な副作用という表現は、「めったに起きないが、万が一そのような症状が出たら利用を考えてほしい」という意味なのだそうです。したがって、医師や薬剤師に相談して利用していれば、まず問題になることはないといえます。

医薬品の中には、OTC医薬品などといった、昔は医師の処方せんが必要な医療用医薬品を長い間運用してきた結果、一定の使い方ならトラブルにならない安全性が確立されたお薬を、医師の処方せんなしで薬局で買えるように変更したものもあります。
ロキソニンもその一つです。したがって、滅多にトラブルになることはありません。まずは、日々の体調管理を意識して、薬を使いたいと感じた時に、安易に薬で乗り切らず、医師の診察が必要でないか考えるのも重要です。

※写真はイメージ 足成より http://www.ashinari.com/2013/06/09-378945.php

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長