拡張現実(AR)は、Google Glassといった、新たな技術により例示され、コンピュータと対話する方法を変えるだろう。 2016年3月14日
By Christopher Mims、WSJ
コンピュータと対話する方法を変える、これまで遭遇したことのない、最もエキサイティングな技術を紹介する。
最もエキサイティングな技術は、拡張現実(AR:Augmented Reality)である。
仮想現実(VR)現実が、そこには存在しないものを、コンピュータによって、あたかも、そこに存在するかのように、人に知覚させる技術であるのに対し、拡張現実(AR)は、現実に存在するものに対して、コンピュータが情報をさらに付加し、人が知覚するものを、コンピュータで拡張する技術である。
よく知られた、AR技術の例は、今までの所、成功していない、Google Glassである。
ARを理解するために、ディスプレーが、机の上や、手の上にあるのではなく、目の前にあることを想像してみよう。
実際に、目の前にあるディスプレーには、操作しにくく、比較的、視野が狭く、解像度が低いといった制約がある。
将来は、壁の表面などに、仮想的なスクリーンを投影できるような、ディスプレーも、出現するだろう。
MicrosoftのHoloLens拡張現実(AR)ヘッドギアのように、より広い視野で、映像をリアルに表示できるような製品も開発されている。
Facebook、Samsung、Apple、Microsoft、Alphabetといった、最大手のITベンダが、AR技術の開発に取り組んでいる。
・SamsungとAppleは、AR技術に関連した、興味深い特許を保有しており、AR技術の専門家を雇っている。
・AppleはドイツのAR会社、Metaioを買収した。
・Microsoftは、視野が広く、映像をリアルに表示できるようにする、応答性の良い、HoloLensヘッドセットを提供する。
・AlphabetのGoogleは、「Aura」と呼ばれる、AR Glassの開発に取り組んでおり、新版を開発者の提供した。
・Seiko Epsonは、5年前から、ARメガネを提供しており、2016年末までに、このARメガネ技術の第3版、BT-300を出荷する計画である。
・MetaやDaqriといった、数十社のスタートアップが、自社のAR技術をアピールしている。
・Magic Leapは、GoogleやAndreessen Horowitzのような企業から、13億7000万ドルの資金を集めた。
AR技術ベンダのGoldman Sachs Groupは、2025年までに、ARとVRの両技術における、ハードウェアの売上が、今日のPCのハードウェアの売上に相当する、800億ドルになるだろうと予測している。
(続く)