2016年3月18日からUSJにオープンした『ザ・フライング・ダイナソー』を体感してきた。
このアトラクションは『ジュラシック・パーク』敷地内に存在しており、野生プテラノドンと一緒に空を飛ぶという設定になっている。
これがとてつもなく“楽しい”ので、未体験の人は是非ともUSJに走ってもらいたい。
ザ・フライング・ダイナソーとは
USJ15周年記念の第一弾として誕生した新型アトラクション。
一般的な”座る”タイプのジェットコースターではなく”うつ伏せ”の状態で乗るジェットコースターで高低差、コース全長が世界最大(USJ調べ)になっている。
体感当日は3連休真っただ中の日曜日という事もあってか、開園直後から360分待ちになるなど大きな注目を集めていた。
待つだけでも怖い
搭乗前には手持ちの金属探知機で検査が行われるなど、空港さながらの厳重なチェックが施されている。荷物の持ち込みが確認されると”パーク”から退場させられるほどだ。
このような案内が配布され、搭乗者の危機感を煽りまくるのだ。
搭乗を待っていると“異様な体制”の機体が戻ってくる。
『ザ・フライング・ダイナソー』はジェットコースターの概念を覆す”うつ伏せ”タイプの座席なのだ。これを見た瞬間、待ち人からも悲鳴が上がる。SF映画で目にする戦場に向かう兵士を運ぶ輸送機のようだ。
これを見た瞬間に「ここで帰ったほうがいいかな……」と思えてしまう。
そして、いざ搭乗する。搭乗時は普通の”座る”体制なのだが、安全バーがおりてしばらくすると椅子が“90度可変”してうつ伏せの状態へと変化する。
この時点で周囲の叫び声がピークを迎える。「嘘だろ!」「マジか!?」と言う声や「ママー!!」といった古典的な叫び声までが飛び交い、まさに地獄絵図となっていた。
このジェットコースターはプテラノドンに掴まれて大空を駆け抜けるとの設定なのだが、うつ伏せ状態で大空へと連れられてしまう光景は人と恐竜の立場が逆転したかのような不可思議な感覚に襲われてしまう。人間ドナドナのようだ。
機体が上昇しているときが恐怖のピークだ。景色が無駄に良いのも恐怖を煽る要因になっている。まるであの世へと向かっているかのようだ。眼下にはジュラシックパークの世界が広がり、現実と仮想の境界を曖昧にさせてくる。
上昇中は「もうやだ帰りたい」と泣きそうになる。絶叫マシーンにこれほど恐怖したのは初めてだ。
大空を駆け抜ける!
しかし、降下が始まると今までにない浮遊感と疾走感が全身を包み込んできて「これ楽しい!」と恐怖心は消え去り、快感が支配してくる。
360度回転するおかげで平衡感覚はおかしくなるが、その感覚が癖になるのだ。
うつ伏せ状態で飛行するのでスーパーマンかアイアンマンになったような感覚までもをを味わえてしまう贅沢なアトラクションになっている。
「スーパーヒーローはこんな感覚で空を飛んでいるのか……。自分はヒーローになれない……」などという意味不明な感想が浮かんでしまうほどに“大空を駆け抜ける”感覚が全身を襲ってくる。空を切り裂く感覚は今までのジェットコースターでは実現できなかっただろう。
これまでのジェットコースターでは味わうことのできない、文字通り”驚天動地”の体験をさせてくれる。一度乗ってしまうとリピートしたくなること間違いなしだ。
USJ15周年記念はまだまだ仕掛けがあるらしく、今後も目が離せない。
※写真撮影:さよたま
http://www.usj.co.jp/jurassic-park-the-flying-dinosaur/