GannettのUSA Today Networkの定期的なVRニュース・ショー「VRtually There」は、政治、スポーツ、技術、経済をカバーする。 2016年3月10日
By Sarah E. Needleman、WSJ
VR技術が、ニュース番組でも使用されるように成っている。
メディア・マーケティング会社、Gannettは、VRヘッドセットを使用して見ることのできる、VRニュース・ショーの実験をした。
GannettのUSA Today Networkは、2016年の春に、定期的なVRニュース・ショーを開始する計画を発表した。
この「VRtually There」と呼ばれる、VRニュース・ショーは、政治、スポーツ、技術、経済の分野のトピックスをカバーする。
USA Today Networkによると、どれぐらいの間隔で、どれぐらいの長さで、このVRニュース・ショーを流すかは、まだ、決まっていないという。
USA Today Networkの技術ディレクター、Niko Chauls氏によると、VR技術は、他にはないような、イマーシブで体験的に、ニュースを視聴できるようにするという。
VR技術は、まだ、離陸を開始した段階にある。
2014年秋に、GannettのDes Moines Registerは、アイオワ州にある、6世代目の農家の戦いに関する話題を、最初のVRニュース・レポートとして発行した。
The Wall Street Journal、the New York Times、および、Sports Illustratedも、VRニュース・レポートを制作している。
USA Today Networkによると、「VRtually There」は、VR技術を活用して開発された、最初のレギュラー・ニュース番組になるだろうという。
このVRニュース・ショーは、最初に、AlphabetのGoogle Cardboard、VRヘッドセット(約15ドルで、新しい、AndoidかiOSベースのスマートフォンを装着して使用する)をかぶって、VRニュース・ビデオを視聴できるよう設計される。
USA Today Networkは、将来、FacebookのOculus Rift(599ドルで、2016年3月後半に出荷予定)、Samsung Gear VR、および、HTC Viveといった、ハイエンドのVRヘッドセットで、VRニュース・ビデオを視聴できるようにする。
「USA Today VR Stories」サイト
・USA Today Networkによると、PCやスマートフォンやVRヘッドセットで視聴できる、VRニュース・ショー、「VRtually There」のVRニュース・ビデオを開発、制作、編集するための技術や、既存のスタッフのトレーニングに、大きな費用が発生することはなかったという。
・USA Today Networkは、このVRニュース・ショー、「VRtually There」での、広告の機会について、10社以上のブランドと話し合いをしている。
USA Today Networkによると、このVRニュース・ショーにおける、広告ビジネスの展開で、新標準規格の広告ユニットを含む、あらゆる表現形式の広告の可能性を模索しているという。
・USA Today Networkによると、最も重要なことは、手頃な価格のVRヘッドセットで、手軽に、魅力的なVRニュース・ビデオやVR経験を、安全に体験できるようにして、ユーザを惹き付けることに焦点を合わせることだという。