Sharpの役員会は、Appleの主なiPhoneをOEM生産している、台湾のベンダ、Foxconnが、経営上のトラブルを抱えている、日本の大手エレクトロニクス・ベンダのSharpを、約59億ドルで買収する計画を承認した。 2016年2月24日
By Eva Dou、WSJ
1.iPhone
台湾のFoxconnは、既に、AppleのiPhoneの殆どの組み立てを受託しており、このスマートフォン用のメタル・ケースといった、他のコンポーネントを供給している。
OEMベンダ、Foxconnは、iPhone用の最も高価な部品の1つであり、より多くの利益をもたらす、iPhoneのディスプレイ・スクリーンを、Appleに供給することも模索しており、日本の老舗の大手エレクトロニクス・ベンダ、Sharpを買収することを検討していた。
Sharpは、AppleのiPhoneのディスプレイ・スクリーンのODMベンダの1社である。
2.多様化
Foxconnは、利益の低い、OEM生産から、ハイエンドのコンポーネントのODM生産へ、ビジネスを多様化させることを模索してきた。
Sharpのディスプレイ技術は、Foxconnが、AppleのiPhoneのディスプレイ・スクリーンのODM生産ビジネスに参入し、委託生産における信頼を向上させることを支援する。
3.ブランド
Foxconnは、自社ブランドの製品を開発していないが、同社のブランドを後押しする、代替パスを模索してきた。
Sharpブランドは、世界的に、良く知られており、Foxconnが、会社の損失を阻止できるなら、買収する価値があるかもしれない。
4.Samsungとの戦い
Foxconnは、Appleが、将来のiPhoneで使用することを期待している、次世代ディスプレイのODM生産を受託したいと思っている。
Samsungは、ダイオード画面を発光させる、より薄くて、より明るい、有機ライトの主なサプライヤである、
Sharpの買収で、Foxconnは、ディスプレイ技術を取得でき、次世代ディスプレイの主なサプライヤになれるかもしれない。
5.歴史
2012年に、FoxconnのTerry Gou会長は、個人的に、日本のSharpの生産施設の1つに投資した。
同氏が投資した、このSharpの工場が、利益を出して来たので、Foxconnは、Sharpとの、より密なコラボレーションを望んだ。