東芝が、出荷の1週間前に、ウェアラブル・デバイスの販売を取りやめる。

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 東芝が、出荷の1週間前に、メガネ・タイプのウェアラブル・デバイスの販売を取りやめる。 2016年2月22日

 By Megumi Fujikawa、WSJ

 東芝のメガネ・タイプのウェアラブル製品の写真

 東芝は、メガネ・タイプのウェアラブル製品、Wearvue TG-01を発表してから、6週間経って、1週間後に出荷を予定していた、このウェアラブル製品の販売を取りやめた。

 このメガネ・タイプのウェアラブル製品、Wearvue TG-01は、倉庫の作業者が、容易に、手早く、目的の商品を見つけたり、適切な場所に保存したり、在庫管理したりできるようにするために、使用されることも意図されている。

 例えば、このメガネ・タイプのウェアラブル・デバイスで、工場の作業者は、各種マニュアルや作業リストなどの情報をハンズフリーで見たり、他の人たちと相談したりしながら、組み立てや修理などの作業を、適切に行うことができるようになる。

 2016年1月13日に、東芝は、このメガネ・タイプのウェアラブル製品の、オンラインで注文した顧客への出荷を、2016年2月29日に開始すると発表していた。

 東芝は、何らかのビジネスから、撤退することにより、自分自身を生き返らせることを試みていた。

 同社のもろい、ビジネスのポートフォリオを暴露した、スキャンダルを起こした後、東芝は、数千もの不採算事業の仕事をカットしている。

 東芝のスポークスマンによると、このメガネ・タイプのウェアラブル・デバイスが、メディアなどから、興味を持たれたので、土壇場まで、このウェアラブル製品の出荷を取りやめるかどうかが、社内で議論されたという。

 このスポークスマンによると、東芝は、不採算の事業を再編成するために、このウェアラブル製品の出荷を取りやめ、特定のリソースに焦点を合わせるために、ウェアラブル・デバイス分野のビジネスから撤退することにしたという。

 2016年2月初めに、東芝は、ヘルスケア事業を再構築するときに、このメガネ・タイプのウェアラブル製品だけでなく、リストバンド・タイプのウェアラブル製品の、より高価なモデルの販売からも撤退した。

 東芝は、X線カメラや、他のタイプの医療用スキャナを開発している、医療システム事業部の売却も検討しているようだ。

 2016年2月の初めに、東芝は、2015年度に、同社の140年の歴史において、最大の損失を記録したと述べた。

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