Androidによる売上、310億ドルは、見た目程、大きくないかもしれない理由

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 Googleは、Androidから、どれぐらいの売上を上げているのだろう。 2016年1月22日

 By Alistair Barr、WSJ

 Googleのライバル、パートナー、投資家、および、アナリストは、Googleが、無償で提供している、モバイル・オペレーティング・システムである、Androidから、どれぐらいの売上を上げているのか、長い間、不思議に思っている。

 Oracleの弁護士は、先週、いくつかの僅かな手掛かりを提供した。

 Bloomberg Newsによると、Oracleの弁護士は、2016年1月14日に、連邦判事に、「Androidは、2015年の1年間に、310億ドルの売上を産み、22億ドルの利益を上げた。」と述べたという。

 これらの数字は、大きく見えるが、世界の最も人気のある、モバイル・オペレーティング・システムとして、Androidを搭載している、モバイル・デバイスの多さを考慮すれば、小さいかもしれない。

 Mizuho Securities USAのアナリストは、「310億ドルは、我々の予想よりも小さく見える。」と述べた。

 Googleは、モバイル・デバイス・ベンダに、Android OSやアプリの開発ツールを無償で提供することで、Androidを搭載するデバイスを増やし、Androidエコシステムを拡大させ、モバイル・アプリ、モバイル・コンテンツ、モバイル・サービス、モバイル広告などを充実させ、ユーザを急速に増やし、増分収益を伸ばしてきた。

 AlphabetのGoogleの弁護士は、公聴会の写しを確認するよう、裁判官に頼んだ。

 Javaプログラミング技術の著作権の侵害で、Googleを訴えている、Oracleは、コメントを避けた。

 Googleは、2005年に、Androidを買収し、2008年に、最初のモバイル・オペレーティング・システムをリリースしたが、Android OSを搭載した、モバイル・デバイスの数が、2008年以来の総売上と利益を表すかどうかは、明確ではない。

 Oracleの弁護士によると、Googleは、2014年に、Appleデバイス用のSafari Webブラウザの、デフォルトの検索サービス・プロバイダになるために、Appleに、10億ドルを支払ったという。

 多くのアナリストは、Android OSが、無償で提供され、モバイル・デバイスのユーザに、モバイル検索広告、モバイル・ディスプレイ広告、Playストアといった、Googleサービスを提供するためのハブとして機能しているので、Androidの売上や利益を見積ることを試みていない。

 Evercore ISIのアナリスト、Ken Sena氏は、「Googleは、Androidで、直接、多くの売上を上げておらず、検索サービスなどのモバイル広告や、Playストアのような、Googleサービスで、売上を上げている。」と述べた。

 2015年6月に、MizuhoのDoshi氏は、2015年における、Googleの、Googleサービスからの売上は、合計で312億ドルになると見積もっていた。

 Googleサービスの合計売上、312億ドルには、モバイル検索広告からの186億ドル、モバイル・ディスプレイ広告からの62億ドル、Playストアでのアプリやコンテンツの売上における、Googleの利ざやからの64億ドルが含まれる。

 MizuhoのDoshi氏によると、Playストアは、2015年に、合計で100億ドルの売上を上げているという。

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