「愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ」
今年でデビュー25周年を迎えるロックバンド「スピッツ」。
1995年に「ロビンソン」がブレイクしてから、”チェリー(1996)””楓(1998)””春の歌(2005)”など数々のヒット曲を生み出してきました。
しかしながら、これまでに100曲以上を演奏してきたスピッツには、シングルカットされていない「隠れた名曲」も数多く埋もれています。
その中から、ライターが厳選した5曲をご紹介します。
※曲名(アルバム名、年)
1. 初恋クレイジー(インディゴ地平線、1996)
ポップなピアノから始まる一曲。
少しハネるドラムとサビのコーラスは、1番を聴くと2番からは一緒に鼻歌を歌ってしまう魔法の歌。
元気なスピッツ、甘く切ないスピッツ、どちらもギュッと詰まっているまさに「隠れた名曲」です。
2. ジュテーム?(ハヤブサ、2000)
アルバム”ハヤブサ”の最後から2曲目。
ボーカルとギターが曲の大半を占めるこの曲を、14曲中13曲目に持ってくるあたりがニクイ。
草野さんの透き通るような声が前面に出た曲。
ちなみにソロにギターではなく中国楽器の二胡(にこ)を持ってくるあたりもニクイ。ニクすぎる一曲
3. トンガリ’95(ハチミツ、1995)
最近はめっきりポップバンドの印象が強いスピッツ、しかし本人たちはインディーズの頃よりパンクロックバンドとして活動してきました。
バンド名「スピッツ」もドイツ語で「とがっている」という意味ですから、この曲こそスピッツの本来の姿が表れている曲と言えます。
三輪テツヤさんのキレのあるギターリフが終始カッコイイ。レスポールギターってやっぱりいい音するなぁ。
4. うめぼし(スピッツ、1991)
ボーカル草野マサムネさんがライブで弾き語りをするこの曲は、歌詞がとても意味深。
「とっても寂し」くて「今すぐキミに会いたい」ボクが食べたい「うめぼし」って・・・とっても魅力的なモノなんでしょうね。
切ないくて想像が膨らむ草野さんの歌詞が存分に味わえる一曲です。
5. 猫になりたい
スピッツ好きには有名かもしれませんが、何度聴いてもいい曲なので紹介します。
甘いギターメロディーから始まるこの曲は、天気の悪い日にこそ聴きたい曲。
「広すぎる霊園のそばの、このアパートは薄ぐもり」の歌詞から広がる切なくて危なっかしい世界に陶酔してしまいます。
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2016年現在でも、精力的に活動を続けているスピッツ。
初期と比べれば、曲の雰囲気は少しずつ変わっていますが、草野さんの力強くも透き通るボーカルをはじめとして、三輪テツヤさんのギター、田村明浩(あきひろ)さんの縦横無尽なベース、崎山龍男(たつお)さんのキメの細かいドラムは、毎年進化しています。
これからも聴きごたえのある多様な曲を作りだしてもらいたいものです。
スピッツのツアー、まだかなぁ。。。