自動運転システムから運転を引き継いだ、ドライバーが、駐車中の車に、自動運転車をぶつけたという事故が報告された。 2016年1月21日
By Mike Ramsey、WSJ
既存の自動車に付加できる、自動運転システムを作成している、スタートアップ、Cruise Automationのテスト車のドライバーが、自動運転システムから運転を引き継いだ後に、駐車中の車に、自動運転車をぶつけたという。
この公道における、Cruise Automationの自動運転走行テストでの事故は、自動運転システムの、最も大きな課題の1つを示している。
Cruise Automationは、自動運転モードで走行していた後に、自動運転システムから、運転の制御を、ドライバーに移すときに生じる問題をテストし、調査している。
Cruise Automationの、オリジナルの自動運転システムは、高速道路向けに開発されていた。
Cruise Automationは、特に、都市での需要が多い、電気自動車のNissan Leafに、自社の自動運転システムを設置し、このテストを実施した。
今回の事故は、サンフランシスコの7th StreetとBryant Streetの付近で、午後1時48分に発生した。
Cruise Automationによって、カリフォルニア運転免許試験所に提出された事故報告によると、自動運転モードで、約時速20マイルで走行していた、Nissan Leafは、車線を、不意に、左にドリフトを開始し、次に右に修正されたという。
ドライバーは、不意にドリフトを開始した、Cruise Automationの自動運転システムを搭載した、Nissan Leafから、運転の制御を取ったが、その後に、駐車していた、ToyotaのPriusにぶつけてしまったという。
カリフォルニア州では、自動運転車をテストしている会社は、事故レポートを提出しなければならない。
AlphabetのGoogleも、自動運転車の事故レポートを提出している。
Cruise Automationの事故レポートでは、自動運転していた後に、自動運転車から、運転の制御を、ドライバーに移したときに発生した、事故の原因や理由は、まだ報告されていない。
ドライバーが、この自動運転車から、運転の制御を得る行動を取り、実際に制御が、ドライバーに移るまでに、数秒間かかり、マシンか人間が、実際に制御中であるかに関して、混乱の瞬間があったという。
自動運転システムのベンダは、いくつかのステアリングを扱うことができる、システムを展開しているが、これは、自動車メーカが直面する、最も苦しい問題の1つになる。
自動運転車の合法性に関する論文を書いた、South Carolina大学の法律学者、Bryant Walker Smith教授は、この問題を、「the mushy middle of autonomy」と呼んだ。
人間と車載コンピュータ間で、制御を切り換えることができる、自動運転システムに疑い深い、Ford Motorの技術者は、Googleの取り組みのような、完全な自律運転に焦点を合わせるために、3rdパーティの車載システムにより発生した問題に、干渉しない方針を示した。
Cruise Automationは、昨年、RP-1と呼ばれる、1万ドルで購入できる、最新のモデルのAudi A4とS4セダン用の自動運転システムを作成した、Kyle Vogt氏により設立された。
Cruise Automationの自動運転システムは、都市の一般道路用よりも、ハイウェイ走行用に向いているが、Nissan Leaf用の自動運転システムは、Audi A4とS4セダン用のシステムとは異なっていた。
Kyle Vogt氏は、Cruise Automationがテストしていることについてのコメントを差し控えたが、車のドライバーが事故を引き起こした原因を検証していると述べた。
Cruise Automationは、2015年9月に、1250万ドルのベンチャー資金を調達した。