IDCによると、2015年3Qにおける、世界のクラウド用のIT基盤への支出が、前年同期から、23.0%増加し、76億ドルに達したという。 2016年1月14日
IDC Worldwide Quarterly Cloud IT Infrastructure Trackerによると、2015年3Qにおける、パブリックとプライベートを含む、クラウド用のIT基盤製品(サーバ、ストレージ、および、イーサネット・スイッチ)の販売からの、ベンダの売上は、前年同期から、23.0%増加し、76億ドルになったという。
2015年3QのIT基盤(サーバ、ストレージ、および、イーサネット・スイッチ)全体への支出における、クラウド用のIT基盤(サーバ、ストレージ、および、イーサネット・スイッチ)の売上のシェアは、前年同期の28.7%から、33.8%に増えた。
2015年3Qにおける、プライベート・クラウド用のIT基盤の売上は、前年同期から、18.8%増え、29億ドルになった。
2015年3Qにおける、パブリック・クラウド用のIT基盤の売上は、前年同期から、25.9%増え、46億ドルになった。
従来の(非クラウド)IT基盤の売上は、2015年3Qに、前年同期から、3.2%減少した。
プライベート・クラウド用のサーバの売上は、2015年3Qに、前年同期から、24.3%増加した。
パブリック・クラウド用のイーサネット・スイッチの売上は、2015年3Qに、前年同期から、37.8%増加した。
パブリック・クラウド用のストレージの売上は、2015年3Qに、前年同期から、26.7%増加した。
パブリック・クラウドは、信頼性とセキュリティが、改善され、進化を続けているので、顧客は、クラウド基盤の柔軟性に満足し、さらに、クラウド基盤にシフトしている。
地域的には、2015年3Qにおける、クラウド用のIT基盤の販売からの、ベンダの売上は、日本が、前年同期から、47.1%と最も速く増加し、アジア/パシフィック(日本を除く)が35.3%、西欧が22.1%、カナダが22.0%、および、米国が20.1%と続いた。
これに対し、中央&東欧地域は、2015年3Qにおける、クラウド用のIT基盤の販売からの、ベンダの売上が、前年同期から、10.2%減少した。
1)2015年3Qにおける、世界のクラウド用のIT基盤ベンダの売上、トップ5ベンダ
(売上の単位:100万ドル)
2015年3Q 2015年3Q 2014年3Q 2014年3Q
IT基盤ベンダ 売上 シェア 売上 シェア 成長率
1. HP $1,184 15.7% $925 15.0% 28.0%
2. Dell $783 10.4% $649 10.6% 20.7%
2. Cisco $731 9.7% $596 9.7% 22.6%
4. EMC $548 7.2% $511 8.3% 7.4%
5. NetApp $259 3.4% $263 4.3% -1.3%
5. IBM $256 3.4% $441 7.2% -41.9%
5. Lenovo $250 3.3% $30 0.5% 744.9%
ODM直接 $2,226 29.4% $1,800 29.3% 23.6%
その他 $1,328 17.5% $935 15.2% 42.0%
合計 $7,565 100% $6,149 100% 23.0%
IDCのWorldwide Quarterly Cloud IT Infrastructure Tracker、2016年1月
注)DellとCiscoの両方は、統計的にタイで、共に2位である。
NetApp、IBM、Lenovoは、 統計的にタイで、共に5位である。
IBMのx86事業部は、Lenovoに、2014年10月に、売却したので、2015年3Qには、x86のサーバの売上が、Lenovoに移っている。
IDCのWorldwide Quarterly Cloud IT Infrastructure Trackerは、顧客に、サーバ、ディスク・ストレージ・システム、および、ネットワーキング・ハードウェア市場の位置づけへの、より良い理解を提供する。
IDCは、クラウド・サービスを、より正式に、チェックリストを通して定義している。
パブリック・クラウド・サービスは、企業と消費者間で共有され、潜在的なユーザに、オープンである。
パブリック・クラウド市場には、拡張するために、設計されたさまざまなサービスが含まれる。
いくつかの場合、IT基盤は、データセンターに展開され、置き換えられる。
これには、サプライヤのグループにより提供された、IDCが付加価値コンテンツ・プロバイダ(VACP:Value Added Content Provider)と呼ぶ、コンテンツ・サービスが含まれる。
プライベート・クラウド・サービスは、企業により定義された、アクセスやリソースのレベルの制約を持つ、単一の企業、あるいは、拡張企業内で共有される。
プライベート・クラウド・サービスは、3rdパーティ、あるいは、社内のスタップにより管理されることができる。
社内のスタッフにより、管理される、プラーベート・クラウドにおいて、ベンダ(クラウド・サービス・プロバイダ)は、企業内のIT部門、あるいは、サービス部門と同等ある。