東京都でインフルエンザの流行が確認される やはり年明けからの流行か

昨年末、今年は年明けから流行か? インフルエンザに注意という記事を寄稿させていただきました。どうやらその通り、年明けした今、インフルエンザが流行しはじめたようです。

東京都が13日発表した4日から10日の速報値によると、流行開始の目安となる定点医療機関あたりの1.0人を越えて1.67人をマーク。これは前週の4倍にあたる数字で、インフルエンザの流行が始まったとみて間違いないと言えるでしょう。

東京都内の管轄保健所の統計によると、もっとも患者が多いのが、中野区、以下、中央区、江東区、荒川区、大田区、港区、新宿区、江戸川区、練馬区、目黒区となっています。

1月13日に、国立感染症研究所インフルエンザ関連死亡迅速把握システムによる統計が更新されました。これによれば、インフルエンザによる肺炎などによる死亡者は定点観測を行っている21大都市では発生していません。

ただし、インフルエンザ様疾患発生報告代8報によると、保育園から高等学校までの生徒のうち、休校は全国で8校、学年閉鎖は全国で55校、学級閉鎖を実施した学校は179校、欠席した児童生徒は2311名となっています。

全国でみれば、全ての自治体でインフルエンザ患者の流行が確認できるわけではありませんが、東京都は明らかに流行が確認できる状態となりました。

人の移動が多い時代ですから、他の地域でもインフルエンザの流行が見られる可能性は高いでしょう。
咳やくしゃみなどの飛沫感染で、インフルエンザは感染が拡大していきますから、出かける時はマスクをする。手洗いやうがいをする。発熱に気づいたら、発熱外来がある医療機関を探してあらかじめ電話した上で、診察を受けにいくことが重要です。

※写真は国立感染症研究所感染症疫学センターより引用 http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長