Qualcommが、ハイエンドの性能を持つ、消費者向けドローンの参照プラットフォーム、Qualcomm Snapdragon Flightを発表した。 2015年9月10日
Qualcommは、同社の子会社、Qualcomm Technologiesが、消費者向けドローンやロボット・アプリケーション用の58x40mmの基盤の参照プラットフォーム、Qualcomm Snapdragon Flightを紹介したと発表した。
Qualcomm Snapdragon Flightは、OEMに、Qualcomm Snapdragon 801プロセッサをベースにし、接続性、先進のドローン・ソフトウェア、および、開発ツールを提供し、消費者向けドローンを作成するためのモバイル技術をもたらす。
Qualcomm Technologiesによると、ドローンは、航空技術だけでなく、カメラ、ナビゲーション、通信といった、さまざまなソリューションを提供する、複数のコンポーネント・ベンダからの技術で構築されるという。
Qualcomm Snapdragon Flightは、OEMが、バッテリ寿命が長く、優れた機能を持つ、軽くて、小さく、容易に使用でき、手頃な価格の、消費者向けドローンを構築できるようにする、単一基盤上の参照プラットフォームである。
Qualcomm Technologiesは、消費者向けやプロ向けのドローンを開発している、Yuneecが、Qualcomm Snapdragon Flightを採用する、最初のベンダになり、2016年に、この参照プラットフォームを使用したドローンをリリースする計画であると発表した。
Qualcomm Snapdragon Flightは、先進のプロセシング・パワー、Qualcomm Hexagon DSPのリアルタイムのフライト・コントロール、Qualcomm 2×2 Wi-Fi、および、Bluetooth接続性、および、全地球測位システム衛星システム(GNSS)を特徴とする。
参照プラットフォーム、Qualcomm Snapdragon Flightには、以下の特徴がある。
・4Kビデオ:4K高解像度カメラのサポート、画像エンハンスメント、ビデオ処理能力、および、同時720pエンコーディング
・先進の通信とナビゲーション:デュアルバンド 2×2 802.11n Wi-Fi、Bluetooth 4.0、および、Hexagon DSPでのリアルタイムな飛行制御機能を持つ、5 Hz GNSS
・カメラとセンサーのサポート:4Kステレオ VGA、オプティック・フローカメラ、慣性測定装置(IMU)、気圧計センサーのサポートや、他の付加的なセンサー用のポート
・Qualcomm Quick Charge技術:高速なバッテリー充電のサポート、
この参照プラットフォームに基づいて作成したドローンは、空中撮影やスポーツ・フィルム撮影といった、アプリケーションにも対応している。
Snapdragon 801プロセッサは、世界のポピュラーなスマートフォンのいくつかにも、搭載されており、2.26GHz クアドコア Qualcomm Krait CPU、Qualcomm Adreno 330 GPU、Hexagon DSP、専用ビデオ・エンコード・エンジン、および、デュアル画像信号プロセッサ(ISP)を含んでいる。
参照プラットフォーム、Qualcomm Snapdragon Flightは、契約したOEMに提供され、実際の商用に利用可能なドローンは、2016年前半に提供されることが期待される。