ビッグデータとモノのインターネット(IoT)は、スマートシティを、どのように構築するのだろう? 2015年12月23日
By Raj Kosaraju、icrunchdatanews
2016年には、ビッグデータとモノのインターネット(IoT)に関する話題が、よく聞かれるようになるだろう。
(続き)
4.スマートシティの構築には、ビッグデータとモノのインターネット(IoT)を利用する、利点がある。
生活を改善するために、都市が、ビッグデータやIoTを使用している、最も良い方法のいくつかの事例を紹介する。
1)カリフォルニ州のLos Angelesでは、IoT技術で、交通信号を制御し、渋滞を低減させている。
交通システムが、道路のセンサーや監視カメラを使用して、都市の約4,500台信号を制御し、渋滞の原因を16%低減させている。
ヨーロッパの多くの都市センターでは、プライベートな車の使用を禁止している。
IoT技術を交通システムに活用することにより、交通状況を改善できる場所が増えるだろう。
移動性(移動の速度、距離、範囲)と、作業の密度は、都市のアクセサビリティの2つの決定要因であり、経済的に活力を与えるだろう。
アクセサビリティを拡大させるために、人々が、さまざまな場所へ、安全で、快適に、より速く移動できるようにすることは、国や自治体の交通機関の主な使命だろう。
2)ポルトガルのPortoは、Veniamと呼ばれるスタートアップの支援を受け、都市全体に、モバイルWi-Fiホットスポットを作成するための、新しい方法をテストしている。
Veniamは、世界の600以上の都市のバスやタクシーなどに、Wi-Fiトランスミッターを設置し、最大のWi-Fiホットスポットを作成した。
このスタートアップ、Veniamのルータは、公共のユーティリティとして、市民に、無料のWi-Fiを提供する。
この実験プロジェクトから収集されたデータは、他の地域における、Wi-Fiホットスポットの構築コストを低減させるために使用されている。
3)New Yorkは、世界で初めて、「定量化されたコミュニティ」になるだろう。
あらゆる居住者と環境的な詳細が、歩行者の流れを監視するのを助けるために、IoT技術を使用して、追跡されるだろう。
例えば、都市に設置されたセンサーは、廃棄物の管理を支援し、実際に空にする必要のある、ゴミのコンテナを特定し、ゴミ収集車の作業を効率化するのを支援する。
ゴミのコンテナの残量のレベルを検出することで、ゴミ収集車が、ゴミを収集するルートを最適化できるようになるだろう。
また、廃棄物が、家庭において、合法的で安全に処理できるようになれば、ゴミ収集車が、廃棄物を収集し、ゴミ処理センターに運ぶ頻度を低減できるようになる。
都市は、固形廃棄物がどれぐらいあるか、廃棄物のリサイクル可能な部分が何かを分析することで、ゴミの焼却量を減らすことができる。
この廃棄物処理システムは、モバイル・アプリを使用て、居住者の健康や活動のレベルのデータを収集できるようにするようだ。
4)カリフォルニア州、Long Beachは、リアルタイムに、不法な水処理を検出するために、スマートメータを使用する。
カリフォルニア州のLong Beachは、スマートメータを使用して、不法な水処理を、最大80%検出することができるようにする。
このような不法な水処理を検出するシステムは、カリフォルニア州の都市のように、干ばつの多い地域において必要になる。
このため、カリフォルニア州政府は、不法な水の使用に対し、厳しい制限を課している。
ユーティリティ(水、電気、ガス、通信)は、市民の生活に不可欠であり、より安全に、効率良く使用でき、より優れた持続可能性が求められている。
(続き)