2015年の年越しラーメンはコレで決まり! 『ムール貝と讃岐コーチンのしおらーめん』

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「塩ラーメンで一番美味しい!」と評判の、東京都町田市にある『町田汁場しおらーめん進化』(以下、進化)の恒例行事とも呼べる、2015年の”年越しラーメン”を食べて来ました。

30日と31日、それぞれ50食限定とレア度も高い限定ラーメンですが、とにかく塩ラーメンで有名な『進化』が繰り出すラーメンとなると、並んででも食べざるを得ない案件でしょうか?

2015年『ムール貝と讃岐コーチンのしおらーめん』

と、言う訳でサクっと移動してオープン30分前に『進化』に来てみると、そこはすでに行列が形成されていました……。

「ノー・モア・ギョウレツ」

を信条とする筆者的にコレはUターンも辞さないシチュエーションですが、すでに店の前まで来てしまったので、今更スケジュールを変更するのも微妙で御座います。

と、言う訳で列に並んでみた次第……。

しかし……なんか椅子とか持ち込んでる人もいるし、この行列の半分くらいは

「ラーメンガチ勢」

な予感であります。ラーメンブログとか書いてそうな人種が集う独特の雰囲気というか緊張感を、まさか東京都の端っこにある町田市で味わうとは思いませんでした。

『レミー・キルミスター』に捧げる一杯

先頭の方はガチ勢で構成されているので、予想以上に回転が早く、30分も待たずに入店出来ました。

しかし、この時点ですでに10杯は出ていると思われ、筆者で20杯、後ろの並びを見た感じだとオープンして一時間後の12時に並んだとしても、限定ラーメンを食べられる可能性は低そうですね。

そして!

入店すると激しいハードロックが流れている事に驚かされます。

嘘です。

筆者は何度か訪れているので、今更驚く要素はありませんが何を隠そう、この『進化』はロックなのです。

何を言っているのか意味不明ですが、分かりやすく言うと店内を流れるBGMが『モーターヘッド』の『エース・オブ・スペーズ』と言う個性的なラーメン屋さんなのです。

なので、つい先日他界した『モーターヘッド』のリーダーである『レミー』を偲んで、店内は『モーターヘッド』一色になっていました。

店主も『モーターヘッド』のメタルTを着てラーメンを作るという、分かる人にしか分からない喪服姿に共感する筆者で御座います。

『ムール貝と讃岐コーチンのしおらーめん』を食す!

やや長いネーミングのラーメンですが、何がどうなっているのか分かりやすくて良いと思います。

なんでも宮城県産のムール貝と讃岐コーチン丸鶏を使ったダブルスープとの事。

これは期待出来るんじゃないでしょうか?

ちなみにラーメンに花っぽい何かが添えられていますが、この花も食べられるそうです。

なんでラーメンに”花”なのかは謎ですが、ちょっと『レミー』への思いが被ってしまう筆者にとって、この花には色々な意味があるような気がします。

塩の達人が作る『進化』のラーメン

かつて『せたが屋』の塩ラーメンブランドとして存在する『ひるがお』で修行した店主が独立し、現在の『進化』が生まれました。

まさに、その塩ラーメンの達人とも呼べるセンスにより、この『ムール貝と讃岐コーチンのしおらーめん』は作られています。

力強い讃岐コーチンの出汁にムール貝の旨みが加わる事で、繊細ながらも芯のあるスープに仕上がっています。

そのスープに合わせられる塩も、数種類の塩をブレンドしているらしく、確かに塩味なのに微妙に複雑な味になっていますね。

味が丸いと言うか、単発の塩だとカドが立つのですが、ただ塩っぽいのではなく、まろやかで深みがある塩味なのです。

大きく煮立たせずに、じっくりと旨みを抽出した丸鶏のスープは黄金色で澄んでいます。

そこに加わるムール貝の風味と言うか香りが、さらに丸鶏のスープを引き立ている感じでしょうか?

このラーメンなら1000円でも高いとは思いません。

最高の材料を吟味しているので、その材料費を考えれば普通のラーメンよりも、むしろ”お得”なくらいの価格設定かと存じます。

カンスイの少ない『進化』の自家製麺

国産の小麦を使っていると言う『進化』の自家製麺は、やや細麺で平打ち気味、カンスイが少な目な感じです。

なので、風味的にはラーメンと言うよりは、いわゆる”ひやむぎ”みたいな小麦の風味が強い麺に仕上がっています。

ゆえにカンスイ独特の臭いも無く、ある意味『進化』のスープに合う麺に仕上がっていると思います。

微妙に平打ち麺なので、加水率が高めな割にはスープの運びも良く、ツルっとした食感も小気味良い麺ですね。

『進化』の低温調理されたチャーシュー

チャーシューはいつも通りの”低温調理”でしっとり仕上げられた豚肩ロースです。

このチャーシューも塩がビシっと決まっていて美味しいですね。

今更ですが、このチャーシューは”レア”なのでは無く、流行りの”低温調理”で加熱殺菌されているので、見た目は火が通ってなさそうですが、安心して食べる事が出来ます。

『ムール貝と讃岐コーチンのしおらーめん』 総評

まさに2015年を締めくくるに相応しい、素晴らしい一杯でした。

『進化』ならではの塩ラーメンに特化したスタイル、まさに『進化』の塩ラーメンの総集編と言った感じのラーメンで、その黄金色のスープは讃岐コーチンとムール貝の美味しさが存分に引き出されています。

このラーメンが限定でしか食べられないのは残念ですが、逆にこれからも色々な『進化』の限定ラーメンが出て来る事を考えると、楽しみで仕方ありません。

きっと2016年も美味しいラーメンを食べさせてくれる事でしょう。

それでは、是非みなさんも町田の『進化』で”塩”の素晴らしさを体験して下さい。きっと新しい世界が広がると思いますよ。

『町田汁場しおらーめん進化』

東京都町田市森野3-18-17 ウイング森野

火~土 11:00~15:00 18:00~21:00
日曜祝日 11:00~17:00

定休:月曜日(祝日の場合営業、翌火曜休み)

酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! [email protected] なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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