IDCによると、主に、統合脅威管理(UTM)により促され、2015年3Qに、世界のセキュリティ・アプライアンス市場が、成長を続けたという。 2015年12月10日
IDC Worldwide Quarterly Security Appliance Trackerによると、トータルのセキュリティ・アプライアンス市場は、2015年3Qに、ベンダの売上と出荷台数の両方が、ポジティブに成長した。
世界のベンダのセキュリティ・アプライアンスの売上は、2015年3Qに、前年同期から、9.6%増加し、27億ドルになり、出荷台数は、9.7%増加し、合計585,282台になった。
2015年3Qに、最も成長した、このセキュリティ・アプライアンス市場の分野は、統合脅威管理(UTM:Unified Threat Management)で、売上が、前年同期から、17.8%増加した。
2015年3Qに、ファイヤウォール、侵入検出と防止、および、コンテンツ管理の分野の売上は、前年同期から、それぞれ、6.7%、6.6%、および、1.3%と緩やかに増加した。
2015年3Qに、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)の分野は、前年同期から、16.3%減少した。
地域的なハイライト
・米国における、2015年3Qのセキュリティ・アプライアンスの売上は、前年同期から、11.6%増加し、世界のセキュリティ・アプライアンス市場全体の売上の約40%を占めた。
・アジア/パシフィック(日本を除く)(APeJ)地域は、2015年3Qに、世界で2番目に大きな、セキュリティ・アプライアンスの地域市場になり、売上が、前年同期から、11.9%増加し、世界のセキュリティ・アプライアンス市場全体の売上の22%を占めた。
・中国とオーストラリアを合わせた、2015年3Qのセキュリティ・アプライアンスの売上は、APeJ地域におけるセキュリティ・アプライアンスの売上の約70%を占めた。
2015年3Qに、中国のセキュリティ・アプライアンスの売上は、19.6%増加し、オーストラリアのセキュリティ・アプライアンスの売上は、34.1%増加した。
・ヨーロッパ、中東、および、アフリカ(EMEA)地域のセキュリティ・アプライアンスの売上は、2015年3Qに、前年同期から、6.3%の増加し、世界のセキュリティ・アプライアンス市場全体の売上の26%以上を占めた。
2015年3Qに、EMEA地域における、最も強い推進者は、セキュリティ・アプライアンスの売上が、18.3%増加した、中東とアフリカであった。
1)トップ5ベンダ、世界のセキュリティ・アプライアンスの売上とシェア、(2015年3Qと2014年3Q)
(単位:米100万ドル)
2015年3Q 2015年3Q 2014年3Q 2014年3Q
ベンダ 売上 シェア 売上 シェア 成長率
Cisco $436 16.3% $447 18.2% -2.5%
Check Point $334 12.5% $303 12.4% 10.3%
Palo Alto $267 10.0% $182 7.5% 47.0%
Fortinet $226 8.5% $174 7.1% 30.0%
McAfee $132 5.0% $121 5.0% 9.2%
その他 $1,273 47.7% $1,208 49.6% 5.4%
合計 $2,667 100.0% $2,434 100.0% 9.6%
ソース:IDC Worldwide Quarterly Security Appliance Tracker、2015年12月10日