和食大好きだけどこれはムリ! 外国人に出すと炎上しかねない日本食材

  by 松沢直樹  Tags :  

外国人観光客の日本訪問が、コンスタントに増え続けてるみたいですね。

中には、京都や東京といった昔からの観光地だけでなく、漫画や映画で描かれた町に訪れるという人も結構な数いるらしく。

アニメや漫画の重要なシーンを訪れるのを聖地巡礼っていうんでしたっけ?
そういった方も増えてるんでしょうけど、コアな外国人観光客は、どうもそういった方ばかりだけではないようです。

筆者が外国の方から相談を受けたケースだと、「東京都足立区の銭湯で、ペンキで富士山の絵が描かれている公衆浴場を探してほしい」とか、「身の安全が保障される治安のいい場所で、地元の人たちと路地裏で飲める店を教えてほしい」とかいったのもありますから、「日本贔屓(ひいき)」の方も、実に色々な人がいるんでしょうね。

ところで、旅ときたら、宿と食事はつきもの。こちらも、マニアックな方が増えています。日本式の旅館をわざわざ自分で探して泊まる方も増えているそう。

そこまで日本びいきなら、食事は何をお出ししても問題なさそうですが、なぜかトラブルになる食材も多いそう。

あくまで自分の交友範囲内ですが、日本食は好きだけど、これだけはNGという食材を調べてみました。

1.こんにゃく

「これ、建築材料のひび割れとか埋めるシリコンじゃねえの?(アメリカ人男性)」
「ムリ、とにかくムリ(ポルトガル人女性)」
「おなかの中で、かたまりそう。胃カメラ使う時の医療用の検査薬品じゃないの?(ブラジル人男性)」

2.うめぼし

「まさかと思うけど恋人とケンカした時に、嫌がらせに出したりするの?(ポーランド人女性)」
「頭が割れそう……(ケニア人男性)」
「どうしてこんなもので、日本人は食欲が進むの? ドイツ人女性」

3.いかの塩辛

「生臭さがムリ。絶対ムリ(ノルウェー人男性)」
「まさか、なめくじじゃないよね? このぬめぬめした食感はムリ(スイス人男性)」
「絶対、シーフードじゃないでしょ? シーフード風味のなめくじでしょ?(スイス人男性)」

4.エビや魚の頭を使った料理

「虫が入ってるようにしか見えない(カナダ人女性 甘エビの頭が入った味噌汁を出されて )」
「まさか、この料理、打ち首っていうんじゃないよね?(メキシコ人男性 鯛の兜焼きを出されて)」
「目がこっち見てる。絶対ムリー (鯛の姿作りを出されて デンマーク人女性)」

5.ゴマ

「食べづらい(アメリカ人男性)」
「口の中で「プチっ」ていうのと、香りがどうも(オーストラリア人男性)」
「ごめん。日本のスパイスだってのはわかってるけどlice(しらみ)を想像して、どうしてもムリ(セネガル男性)」



うーん、日本料理がメジャーになったとはいっても、これだけの食材を扱う国ってないから、なかなか難しいですね。
そうそう、活け造りですが、オーストラリアでは、客の前で調理するのを見せたり、動いている活け造りを出すのは完全な違法で、へたすると逮捕される可能性があるかもですって。


個人的には、外国の方を最初に食事に誘うのは、焼き鳥屋さんが無難だと思うのですが、外国の方を接待する時は、それとなく好きな日本食を聞き出して、おもてなしに使えるお店を探すか、ホームパーティーに招待するのが一番みたいですね。



それにしても、こんにゃくが不評とは意外ですね。味がないから、アレンジ次第で、いろんな料理にできそうなんですけどね。




※写真はイメージ 足成より
http://www.ashinari.com/2011/04/13-346815.php

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長