Gartnetによると、世界のスマート・ビルは、2016年に、5億1800万台の、インターネットに接続されているモノを使用するようになるという。 2015年12月7日
Gartnerは、インターネットに接続されたモノが、2015年から、39%増加し、2016年には、世界で、16億台のモノが、スマート・シティで使用されるようになるだろうと見積もっている。
スマート・ビルは、2017年までに、モノのインターネット(IoT)のビッグ・ユーザになるだろう。
Gartnerは、2018年には、世界のスマート・ホーム分野において、10億台のモノが、インターネットに接続されるようになると予測している。
モノのインターネット(IoT)市場は、さまざまなセンサーを使用して、データの収集や洞察を通し、施設管理の統一的なビューや、先進のサービスを提供することにより、売上をもたらしている。
スマート・ビルにおいて、IoTの成長を促している、ビジネス・アプリケーションは、オペレーション管理を促す、情報管理システムを構築し、ユーザ中心のサービス環境、および、エネルギー効率を改善する。
2016年に、商用のセキュリティ・カメラ、Webカメラ、および、室内LEDも、売上を伸ばし、スマート・シティ分野のIoT市場の売上の24%を占めるようになるだろう。
1)世界のスマート・シティで使用される、分野別の「モノのインターネット(IoT)」デバイスの設置台数
(単位:100万台)
スマート・シティの分野 2015年 2016年 2017年 2018年
ヘルスケア 3.4 5.3 8.4 13.4
公共サービス 78.6 103.6 133.1 167.4
スマート・ビル 377.3 518.1 733.7 1,064.8
スマート・ホーム 174.3 339.1 621.8 1,073.7
運輸システム 276.9 347.5 429.2 517.4
ユーティリティ 260.6 314.0 380.6 463.5
その他 8.6 13.3 20.8 32.3
合計 1,179.7 1,641.0 2,327.7 3,332.5
ソース:Gartner、2015年12月
スマート・ビルにおいて、IoTの展開は、今後、数年間で、急速に成長を続け、2018年には、10億台以上のモノが設置されようになるだろう。
英国では、あらゆるセクターが、2016年に、ビル情報モデル(BIM)に準拠して、工事を実施することを要求している。
ビル情報モデル(BIM)は、将来のスマート・ビルにおいて使用される、IoTを含む、さまざまな情報ソースから、データ・モデルを使用している。
スマート・ホーム分野において、スマートTV、スマート・セットトップ・ボックス、スマート・バルブ、ホーム・セキュリティ・システム、キッチンのスマート・アプライアンスといった、IoTアプリケーションが、この分野のIoTの成長を促すだろう。
2016年に、スマート・ホームで使用される、IoT対応デバイスの設置台数は、スマート・シティで使用される、IoT対応デバイスの合計設置台数の21%を占めるだろう。
シンガポールにある、バスの停留所のセンサーは、待っている人を特定したり、バスが、どこにいて、後どれぐらいの時間で、到着するかといったことを、バスを待っている人に知らせたりできるようにしている。
マレーシアでは、バイクや車に設置された、環境汚染のセンサーが、大気汚染の状況を測定して、公共のWebポータルにデータをアップロードし、誰でもアクセスできるようにしているという。
より詳細な分析は、「Forecast: Internet of Things : Endpoints and Associated Services, Worldwide, 2015.」レポートを参照のこと。