IDCによると、世界のPCの出荷台数は、2016年に、短期的に回復するが、減少を続けるという。 2015年12月07日
IDC Worldwide Quarterly PC Trackerによると、世界のPCの出荷台数は、2015年4Qに、前年同期から、10.3%減少するという。
政治的、および、経済的な変化による混乱は、日本、中東&アフリカ(MEA)、中央と東ヨーロッパ(CEE)、および、ラテン・アメリカにおける、PCの出荷台数に、大きな影響を与えるだろう。
特に、日本とMEAは、2015年4Qに、前年同期から、PCの出荷台数が、前年同期から、2桁減少するだろう。
これに対し、米国、西欧、および、アジア/パシフィック(日本を除く)は、2015年4Qに、前年同期から、PCの出荷台数が、緩やかに減少し、カナダは、僅かに増加するだろう。
Windows 7のサポートが終了するようになれば、それを機会に、Windows 10を搭載した、Windows 7との互換性が高いPCに買い換える需要が増えるだろう。
IDCは、PCに、デスクトップPC、ミニ・ノートブック、および、All-in-One PC、デタッチャブル・タブレット、および、Chromebook、ウルトラスリム・ノートブックといった、他のポータブルPCを含めているが、Apple iPad、Microsoft Surface Pro、あるいは、Androidタブレットといった、スマートフォンやタブレットを含めていない。
IDCは、All-in-One PC、デタッチャブル・タブレット、および、ウルトラスリム・ノートブックの出荷台数が、2016年も、増加を続けると予測している。
米国において、消費者向けPCセグメントは、2016年も、減退を続けるだろう。
米国の小中学校(K-12)の教育市場では、2016年も、Chromebookの採用が増え、出荷台数が増加し続けるだろう。
1)製品カテゴリと地域による、PCの出荷台数とシェアと年平均増加率の見積り、(2015年と2019年)
(単位:100万台)
2015年 2015年 2019年 2019年 年平均
製品カテゴリ 出荷台数 シェア 出荷台数 シェア 増加率
・ノートブックPC
成熟地域 87.6 31.7% 91.3 33.5% 1.0%
新興地域 75.5 27.3% 78.7 28.9% 1.0%
ポータブルPC合計 163.1 59.0% 170.0 62.4% 1.0%
・デスクトップPC
成熟地域 42.6 15.4% 35.5 13.0% -4.5%
新興地域 71.0 25.6% 67.1 24.6% -1.4%
デスクトップPC合計 113.6 41.0% 102.6 37.6% -2.5%
・全PCの合計
成熟地域 130.2 47.0% 126.8 46.5% -0.7%
新興地域 146.5 53.0% 145.8 53.5% -0.1%
総計 276.7 100.0% 272.6 100.0% -0.4%
ソース:IDC Worldwide Quarter PC Tracker、2015年12月4日
注):
・成熟市場には、米国、西欧、日本、および、カナダが含まれる。
・新興市場には、アジア/パシフィック(日本を除く)、ラテン・アメリカ、中央&東欧(CEE)、中東、および、アフリカ(MEA)が含まれる。
・PCには、デスクトップPC、ミニ・ノートブック、および、All-in-One PC、デタッチャブル・タブレット、および、Chromebook、ウルトラスリム・ノートブックといった、他のポータブルPCが含まれるが、Apple iPad、Microsoft Surface Pro、あるいは、Androidタブレットといった、スマートフォンやタブレットは含まれない。