将棋第1期叡王戦の決勝三番勝負の日程が11月23日に発表された。郷田真隆九段と山崎隆之八段の間で行なわれる決勝三番勝負の模様は、『ニコニコ生放送』にて完全生放送される。
第1期叡王戦の優勝者は、来春行なわれる第1期電王戦において、第3回電王トーナメントで優勝したコンピュータソフトPonanzaとの2番勝負が予定されている。郷田九段と山崎八段のどちらが優勝しても、電王戦への出場は初めてとなる。
郷田九段は本戦Aブロック1回戦で豊島将之七段、2回戦で阿部光瑠六段、準決勝で行方尚史八段を降し、Aブロック代表として決勝に進出した。PVでその棋風は『妥協を許さない剛直流』と表現されている。
唯一のタイトル保持者として叡王戦に参加し、前評判通りに決勝まで勝ち進んだ。また、2回戦および準決勝とも形勢を不利にしながらもぴったりと追走し、相手のちょっとした緩手を見逃さず見事な逆転勝ちを収めている。
山崎八段は本戦Bブロック1回戦で青嶋未来四段、2回戦で塚田泰明九段、準決勝で村山慈明七段を降し、Bブロック代表として決勝に進出した。PVでは『西の独創王子』と紹介されている。
叡王戦本戦では新進気鋭の若手やベテランを相手に独創的な構想から切れ味の鋭い指し手を繰り出し、鮮やかな将棋で快勝し決勝に勝ち進んだ。
PVで郷田九段は山崎八段の将棋を「非常に個性的な将棋」と評し、山崎八段は郷田九段を「なかなか超えられない先輩」と表現している。
■第1局 12月6日(日)対局開始10時 東京・国立科学博物館 ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv242405802 [リンク]
■第2局 12月13日(日)対局開始10時 京都国立博物館 ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv242515641 [リンク]
■第3局 12月20日(日)対局開始10時 神奈川県・鶴巻温泉元湯陣屋 ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv242517769 [リンク]
なお、第2局までで決着した場合、第3局は行なわれない予定。
第1局と第2局は人類の『叡智』を結集した場ということか、国立の博物館が対局の舞台として選ばれた。
第3局が行なわれる陣屋旅館は数多くの将棋のタイトル戦が行なわれていることでも知られ、王将戦で升田幸三実力制第四代名人が引き起こした『陣屋事件』の舞台であり、将棋や囲碁のタイトル戦でのみ振る舞われる『陣屋カレー』でも有名である。第3局が行なわれなかった場合でも柔軟に対応できるということで、この陣屋旅館が選ばれたものと思われる。
叡王戦決勝三番勝負では現地大盤解説とは別にニコファーレで大盤解説会が行なわれる予定で、現在観覧者を募集している。叡王戦観覧募集専用サイトより応募できる。
「将棋 第1期叡王戦 決勝三番勝負」大盤解説@ニコファーレ観覧募集!
https://secure.nicovideo.jp/form/entry/eiousenkanran [リンク]
(※画像は将棋叡王戦トップページ http://www.eiou.jp/ [リンク]より。郷田九段は王将位を獲得していますが、叡王戦内での表記に合わせ『九段』と紹介しています。)