世界のパーソナルとエントリ・レベルのストレージ市場が、2015年3Qに、減少を続ける。

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 IDCによると、世界のパーソナルとエントリ・レベルのストレージ市場が、2015年3Qに、減少を続けるという。 2015年11月16日

 IDC Worldwide Personal and Entry-Level Storage Trackerによると、世界のパーソナルとエントリ・レベルのストレージ(PELS)の出荷は、2015年3Qに、前年同期から、13.4%減少し、1670万台になったが、前四半期から、10.3%増加したという。

 2015年3Qに、PELSの売上は、前年同期から、19.8%減少し、13億ドルになった。

 クラウド・ストレージの採用は、容易なデータ・アクセスとモバイル・デバイスの統合で、消費者の空間において牽引力を得た。

 クラウド・ストレージ展開のネガティブな影響の1つは、PELS市場内の需要を低下させた。

 市場のハイライト

・パーソナル・ストレージは、PELS市場の支配的なコンポーネントとして残り、市場の出荷の98%以上を占めた。

 この四半期は、1年間で、4四半期連続して、13.5%減少した、パーソナル・ストレージの出荷が減少した。

 高マージンを持つ、PELS市場分野を表わす、エントリ・レベル・ストレージは、出荷台数が、減少を開始し、2015年3Q中に4.5%減った。

・パーソナル・ストレージでは、出荷の殆どが、ユニット出荷の75%近くを占め、1TBと2TBの容量ポイントを持つ製品であった。

 エントリ・レベルにおいて、4TBと8~20TBデバイスは、SMBの需要が、ストレージのニーズに合い、出荷の大半を占めた。

・HDDベンダは、パーソナル・ストレージ分野の支配を続け、台数シェアの80.5%を占め、エントリ・レベル分野において、出荷台数のシェアを得て、23.4%を占めた。

 HDDベンダーからの強力な競争のため、いくつかのメインストリームは、非HDDベンダ(例えば、Lenovo)は、PELS市場から撤退し、高いマージンに対し、企業空間にシフトした。

・インタフェースに関わらず、USBは、PELS市場において、最もポピュラーな選択として残った。

 デュアル・インタフェース製品は、2桁の割合(年間に51.8%)で成長を続けた。

 イーサーネットは、最近の四半期に、エントリ・レベル分野において、最も減少(17.6%減少)した。

1)2015年3Qにおける、世界のパーソナルとエントリ・レベルのストレージ(PELS)市場の出荷台数、シェア、年間成長率

(単位;1000台)
 
ベンダ       2015年3Q  2015年3Q  2014年3Q  2014年3Q
           出荷台数   シェア    出荷台数   シェア    成長率

Western Digital 5,207    31.2%    6,376    33.1%   -18.3%
Seagate     4,325    25.9%    4,797    24.9%    -9.8%
Toshiba      3,030    18.2%    3,448    17.9%   -12.1%
Buffalo       465    2.8%   484    2.5%   -4.0%
その他       3,653      21.9%      4,154      21.6%   -12.1%

合計     16,680    100.0% 19,260   100.0% -13.4%

 ソース:IDC Worldwide Quarterly Personal and Entry Level Storage Tracker、2015年11月

注)

・Western Digitalは、HGSTを含んでいない。

・Seagateは、LaCieとSamsungを含んでいない。

・PELS市場には、単一ベイから12ベイ構成を持つ、ストレージ製品やソリューションが含まれる。

・IDCは、パーソナル・ストレージを、1~2ベイを持つストレージとして、エントリ・レベル・ストレージを、3~12ベイを持つストレージとして定義した。

・IDCは、HDDベンダを、ブランド化された、外部ストレージに加え、独自のハードディスク・ドライブを持つメーカであると定義した。

・IDCは、自分独自のハードディスク・ドライブを製造していない、メジャーなPELSベンダとして、主流の非HDDベンダを定義した。

 PELS市場用のデータは、1年間のレポートとして提供されている。

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