Facebookは、写真の顔認識技術を、Messengerアプリに追加する。2015年11月10日
By Deepa Seetharaman、WSJ
Facebookは、自分たちの友達に、写真を送ることを容易にするために、写真の顔認識技術を、Messengerアプリに追加すると発表した。
「Photo Magic」と呼ばれる、Messengerアプリの新たな写真の顔認識機能は、ユーザが、Facebookに投稿された、友だちの写真をスキャンし、顔を認識できるようにする。
セットアップ中に、ユーザは、Messengerアプリの、写真の顔認識機能を、オプションとして選択することができる。
Facebookによると、Messengerアプリを使用して、毎月、95億枚以上の写真が転送されているが、友だちや友だちのグループの写真を転送することは、まだ複雑だという。
YahooのFlurryモバイル分析部門によると、メッセージング・アプリの重要性が増しており、ユーザは、1日に、平均9回、メッセージング・アプリを開いているという。
ちなみに、主なモバイル・アプリが、1日に開かれる回数は、平均で、1.9回だという。
comScoreによると、Messengerアプリは、現在、米国において、Facebookに次いで、2番目にポピュラーなモバイル・アプリだという。
Facebookは、現在、オーストラリアでテストされている、M. Photo Magicと呼ばれる、人工知能(AI)アシスタントなどの機能を、Messengerアプリに追加することに、懸命に取り組んでいる。
Facebookは、「faceprint」技術として知られている、顔認識技術に、相当のリソースを投入しているようだ。
Facebookは、既に、同社のSNSサイトに投稿された写真に写っている人の顔を認識し、特定するために、この「faceprint」技術を使用している。
2015年の初めに、Facebookは、米国で、Momentsと呼ばれる、スタンドアロンの写真の転送、共有アプリの提供を開始している。
Facebookは、このMomentsアプリにも、「faceprint」顔認識技術を使用し、ユーザが、写真に写っている人の顔を認識し、Facebookに写真を投稿することなく、写真を友だちと交換し、共有できるようにしている。
顔認識能力を持った、写真の転送、共有アプリは、ヨーロッパや米国の規制者やプライバシー擁護団体から、詳細に調査されるかもしれない。
「ヨーロッパの規制者が、「faceprint」顔認識技術の、プライバシーに関して心配をしているので、この技術を使用した、Momentsアプリは、ヨーロッパでは提供されないかもしれない。」と、ヨーロッパのポリシーに関する、Facebookの責任者が、2015年6月に述べていた。
Facebookによると、ユーザが、Facebookの設定の「タイムラインとタグ付け」や、MessengerアプリやMomentsアプリのセットアップにおいて、「faceprint」顔認識技術を、オプションとして選択しなければ、写真の顔を認識して、特定しないようにすることができるという。