Facebookの創設者、Mark Zuckerberg氏は、Indian Institute of Technology Delhi(IIT Delhi)で、質疑応答のセッションを開催した。2015年10月28日
By WSJ
FacebookのCEO、Mark Zuckerberg氏は、IIT Delhiを訪問する前に、タージマハル廟を訪れた。
Facebookのユーザ数が、米国に次いで多い、インドとのパートナー関係を深めるための試みとして、Mark Zuckerberg氏は、IIT Delhiの質疑応答のセッションで、インドの知性的な若者たちからの、さまざまな質問に回答した。
Facebookとインドは、既に、かなり良い友達関係にある。
Facebookによると、現在、世界で、14億9000万人が、1ヶ月に最低1回、Facebookをチェックしており、この内の1億3000万人以上が、インドのFacebookユーザだという。
ちなみに、2014年12月に、Facebookを、1ヶ月に最低1回、チェックした、インドのユーザの人数は、1億1800万人であった。
英国のコンサルタント会社、We Are Sociaによると、現在、Facebookを、1ヶ月に最低1回、チェックしている、Facebookユーザの数が多い国のトップ5は、米国、インド、ブラジル、インドネシア、メキシコだという。
1)インドのFacebookのアクティブ・ユーザ数
年月 アクティブ・ユーザ数
2013年12月 9300万人
2014年12月 1億1800万人
2105年9月 1億3200万人
Mark Zuckerberg氏は、インドとFacebook間の関係を、さらに親密にすることを望んでいる。
新興市場は、低価格のスマートフォンとWebアクセスが急増しており、インターネット・ユーザ数が増え続けているので、インド、ブラジル、インドネシア、メキシコといった国は、Facebookにとって、極めて重要である。
Mark Zuckerberg氏は、数週間前に、カリフォルニアのFacebookの本社に、インドのNarendra Modi首相を招いたあと、12ヶ月で2度目のインド訪問を実現した。
Facebookによると、2013年以来、米国とカナダにおける、新規のユーザ数は、年間で、7.6%という、緩やかなペースで増えているという。
これに対し、インドとインドネシアのような、アジア/パシフィック地域の新興国における、新規のユーザ数は、年間で、36%という、速いペースで増えているという。
Facebookは、2013年に、新興国のインターネットに接続されていないユーザへ、無料のWebアクセスをもたらすために、Internet.orgと呼ばれる、グローバルな取り組みを開始した。
このInternet.orgと呼ばれるプロジェクトは、インドで論議を呼んだ。
インドの評論家は、Facebookと携帯電話会社が、プラットフォームに対し、サイトを選択する方法が、インターネットの中立の原則に違反すると主張しており、Webプロバイダが、Webサイトへの消費者アクセスを監視し、記録できるべきでないという考えを述べた。
Mark Zuckerberg氏は、インターネットの中立の原則を守りながら、インターネットを利用していない人たちが、無料で、インターネットに接続でき、スマートフォンなどで、インターネットをアクセスできるようにする、FacebookのInternet.orgプロジェクトの目標を繰り返し説明し、このプロジェクトを擁護した。
Mark Zuckerberg氏は、インドのNarendra Modi首相とのミーティングの写真から、自分の気に入った画像の合成写真を、Facebookに投稿した。
2015年9月に、Facebookの本社に、インドのNarendra Modi首相を招き、「何億人ものインド人が、インターネットをアクセスできるようにすることで、人類に、最大の機会の1つがもたらされるだろう。」と説明した。
インドのNarendra Modi首相の「デジタル・インド」プログラムは、インターネットを利用していない、何億人もの、インド人が、インターネットに接続され、スマートフォンなどで利用できるようにすることを目標にしている。
Mark Zuckerberg氏は、人々が、インターネットをアクセスする手段を得ると、雇用が創出され、貧困から人々を解放する機会がもたらされるだろうと述べた。