お手軽で地球にやさしい100%酸素系漂白剤の利用例

  by lunaticnoir  Tags :  

皆さんは酸素系漂白剤という言葉をお聞きになった事はあるでしょうか。

“漂白剤”というと、強い液体で、手荒れや環境に良くないというイメージを持たれていると思います。
最近こそ酸素系漂白剤を主に使った漂白剤(ワ○ドハイターなど)が多数出ていて、洗剤にも配合されているので名前だけはご存知の方もいらっしゃると思いますが、

100%酸素系漂白剤

はまだまだ認知度が低いような気がします。
薬局などで話を聞いた所混ぜ物よりも100%の方が効果は高いとの事でした。

今回は主に洗濯機のカビ取りを例にしてこの白い粉、正式名過酸化ナトリウムの便利な使用法をお伝えしたいと思います。

まず、過酸化ナトリウムの性質として

「空気と反応して二酸化炭素になる」

というものがあります。
100%酸素系漂白剤は白い粉として販売される事が多いのですが、空気穴が付いているのはこのためです。基本的に密封容器での保存はしないでください。

このような事から、乾いても白い粉は二酸化炭素になって消えてしまうので、万が一洗った時に残っても問題なし。ついでに環境にもやさしい。かなり敏感な方は手袋をした方が良いのですが、手荒れもしにくい。結構良い事ずくめですね。

唯一の難点は

「お湯と一緒に使った方が効果がある」

事でしょうか。
お湯といっても熱湯ではなく、例えばお風呂をわかした後のお湯。
これで十分です。

前置きが長くなってしまいましたが、洗濯槽の汚れは水量も多いのでまさに風呂の残り湯を使います。お湯とともに適当に(適量はあるみたいですが、筆者は適当にざざーっと入れちゃいました)粉を入れて数回回して1時間くらい漬け置きをしてみましょう。

最近の洗濯機には漬け置き機能がないものも多いので、その場合は手動で洗いのみ、脱水はしないでください。脱水をすると外壁にカビ汚れがひっつきますので、これは重要だったりします。
漬け置き後、数分回して水を抜いたところ。

これでも一応前もって普通の塩素系で掃除した後なんですが、黒い点々が見えますね。
カビです。
前もって水を流す前にちょっと網ですくってみました。

こんな感じです。

こんなの見たらテンション落ちますよね……。
ここから何回かすすいで気が済んだら終了。

こんな感じで使えます。
衣類の漂白にも色落ちせずに使えたり、シミ抜き、排水口の掃除、じゅうたんや壁紙の掃除などなど、様々な用途に使えます。

値段はだいたい750gで400円で定価です。
薬局やLoftなどの雑貨を置く店でも見かけるようになりましたし、通販でも生活用品を扱っている所ではほぼ置いてあります。
人気により以前よりもだいぶ手に入りやすくなっていると思います。

油汚れこそセスキ炭酸ソーダに劣りますが、焦げのひっぺがし効果ならこちらの方が上かもしれません。

無臭で環境にも良くて効果も高い。
私自身は以前から使っていますが、入手が難しかった以前と比較して本当にあちこち置いてあるようになった事も含め、紹介する価値があるものかと思いました。

良かったら試しに一度使ってみてはいかがでしょうか。

(画像はLunatic Noir撮影)

いつの間にか個人というよりプロジェクトとなってしまいました。文章・もの造り・音楽・コンピュータから各種分析その他様々なものを扱っています。 ゲーマーかつアニオタかつハードSFとクラシックとハードコアが混在した世界の住人です。