DCIMソリューションは、スマートITに対応した、データセンターの構築を支援する。

　データセンター基盤管理（DCIM）ソリューションは、スマートITに対応した、データセンターの構築を支援する。　2015年10月20日

　IDCによると、データセンターの管理者は、第３のプラットフォーム（クラウド、ソーシアル、ビッグデータ、モバイル）技術、ITプロジェクト、および、エンドユーザをサポートするためのプレッシャーが増しているという。

　データセンター基盤管理（DCIM）ソリューションは、より効果的なデータセンターを開発するために不可欠なツールとして出現した。

　データセンター基盤の基礎を形成する、物理的なリソース管理は、ソフトウェア定義IT環境をサポートするよう進化している。

　ただし、データセンター基盤管理（DCIM）ソリューションは、データセンターのリソースの管理を改善するために、自分たちのアプローチで異なっている。

　データセンター管理者、施設管理者、および、CIOが、DCIMベンダの景観を理解し、評価するのを助けるために、IDCは、「IDC MarketScape: Worldwide Datacenter Infrastructure Management 2015 Vendor Assessment (Doc #259603)」レポートを発行した。

　このレポートは、BB、CA Technologies、CommScope iTRACS、Cormant、Device42、Emerson NetworkPower、FieldView Solutions、FNT、Modius、Nlyte、Panduit、RF Code、Schneider Electric、Siemens、および、Sunbird Softwareを含む、15社のDCIMベンダを評価している。

　DCIMベンダは、さまざまな角度から、DCIMソリューションへのアプローチを評価し、データセンターのリソースの管理における、IT資産管理や、接続性の取組みに対応することに、焦点を合わせている。

　DCIMへのアプローチには、ソフトウェアだけのアプローチだけでなく、サービス指向のアプローチもある。

　最も適切なDCIMソリューションを選択することは、内部スキルの正直な評価や、DCIMプロジェクトに対する明確な目標の、正直な評価を要求する。

　データセンター管理者は、データセンターのリソースの分散された性質を考慮する必要もある。

　IDCは、データセンター管理者が、DCIMソリューションの選択において、以下を考慮することを推奨する。

・データセンターにおいて、他の管理ツールと統合して、対話し、相互運用する能力

　レガシーの構築環境システム（BMS）から、クラウド・ベースのITサービス管理（ITSM）ソリューションまで、データを他の管理ソリューションへフィードする、DCIMソリューションの能力は、有用性を向上させる。

・多くのデータセンター・タイプから、大規模なデータのセットを包含するための、ソリューションのスケーラビリティ

・データセンターをライトアウトできるようにする、予測可能な分析や、オートメーション技術に投資

　機敏に動作し、効率的なデータセンターは、リソースの管理や保守における、プロアクティブな意志決定を促すために、大量のデータを分析するための能力を要求する。

　データセンターの目標は、ITサービスを、エンドユーザに提供することである。

　IDCによると、データセンター管理者は、ITサービスを、エンドユーザが必要としたときに、安定して、信頼性を損なうことなく、手早く、確実に提供するためのプレッシャーが増しているという。