筆者は大阪に行くと、必ず立ち寄る店が何軒かありますが、今回紹介する『グリル清起』も、そんなお気に入りの店のひとつです。
空港行きのバス乗り場が近くにあるので、飛行機で帰る時は必ず『グリル清起』の『特製ハンバーグステーキ』を食べて
「また大阪に戻るぜ!」
みたいな事を心に誓う、筆者にとってはひとつの儀式となっています。
店構えが半端ない『グリル清起』
筆者も初めて『グリル清起』に訪れた時はビビりました。
この混沌とした感じがマニアには堪りませんが、一般の人には”入りにくい感”が半端ありません。
しかし、店の外にはメニューもあるので、一応は”心構え”みたいなモノを固めてから入店する事も出来るので、安心して下さい。
当然、筆者は『特製ハンバーグステーキ』一択で御座います。
からし醤油の儀式
『特製ハンバーグステーキ』をオーダーすると、唐突に写真の”からし醤油的な何か”が出て来ます。
最初は意味不明だったのですが、コレを混ぜてハンバーグステーキにかけて食べるらしいです。
なので、料理が出来るまでの時間は精神を統一して、この”からし醤油”を混ぜる作業に没頭します。
大丈夫だ、問題ない
なぜか『とんねるず』の某番組系な店が被りまくる筆者のチョイスですが、今回の『グリル清起』も賞状がありました。
そんな感じの店なので、ちょっと店内写真は撮りませんでした。
そして!
とにかく調理場が狭い!!
めっちゃ狭い空間で二人の調理人が”ワルツ”を踊るかのよな華麗なステップで、お互いのポジションを入れ替えながら調理しています。
しかも!!
かなりの強火で”焼きそば”的な麺を炒めるのですが、その放置プレイレベルがヤヴァィですね。
SMどころかハードSMと言っても過言ではない、激しい責めで火にかけっぱなしの鉄板で”焼きそば”を炒めています。筆者的にはいつも
「そろそろ麺を返した方がいいんじゃないか?」
と、ハラハラしながら見守る事しか出来ません。
つまり、コレは一見”麺”を激しく責めているように見せかけて、実は筆者もいつの間にかプレイに参加していると言う罠なのです。
『特製ハンバーグステーキ』を食す!
そして筆者が大阪で最後に食べる”旅立ち飯”である『特製ハンバーグステーキ』の登場です。
「材料の値段が上がって小さくなっちゃったゴメンね」
とシェフは言うものの、なかなかの大きさで御座います。
ハンバーグマニアである筆者の眼で見た感じだと……345グラムですね。
このアツアツのハンバーグに”からし醤油”を回しかけて、卵の黄身と混ぜて食べるのが『グリル清起』の醍醐味です。
とにかく熱いぞ『特製ハンバーグステーキ』
基本、この『グリル清起』は焼きまくりなので、鉄板料理である『特製ハンバーグステーキ』も超アツアツで御座います。
ハンバーグを割った瞬間、レンズが湯気と言うか激しい蒸気で曇る勢いです。
中はこんな感じで、玉葱ゴロゴロなワイルド感溢れる”漢”(オトコ)のハンバーグです。
コイツを”からし醤油”で喰らうのが最高に美味しいんですよね。
ハンバーグの右側はデミソースと言うかバーベキューソース的な何かで、左側は何もかかっていないので”からし醤油”で頂きます。
この”両面待ち”と言うか”阿修羅男爵”みたいな仕様の味変システムは、なかなか計算されたスタイルと思われます。
焦げた”焼きそば”がイイ!
そして!
なんの味付けもされていない、ただの”麺”が香ばしくて美味しいのもポイントです。
カリカリどころか”バリバリ”になるまで、徹底的に炒められた麺が、この『特製ハンバーグステーキ』に最高に合います。
なので、筆者はいつも『特製ハンバーグステーキ』の時は、これ単品で”御飯”は無しで頂いています。
このワイルドなハンバーグには米よりも、むしろ麦芽、すなわち”瓶ビール”を合わせるべきかと存じます。
『グリル清起』 総評
大阪でも、かなりの老舗な『グリル清起』ですが、なぜか知名度は低いような気がします。
確かに万人向けの店では無いと思いますが、この『グリル清起』にしかない”世界観”みたいなのが筆者は好きですね。
特に”ハンバーグにからし醤油”と言うのは、有りそうだけれども意外と無いので、是非とも『特製ハンバーグステーキ』は試して頂きたい一品です。
それでは、みなさんも是非『グリル清起』に訪れてみて下さい。大阪を締めくくる最後の”思い出”になると思いますよ。
『グリル清起』
大阪府大阪市 中央区難波4-5-8なんば 空港リムジンバス乗り場近く
営業時間 11:30~15:00 17:30~21:00
定休日:土曜日