WSJによると、シリコン・バレーの技術ベンダは、ヨーロッパ地域が、データセンターに適していると見ているという。 2015年10月6日
By Amir Mizroch、WSJ
コンピュータ・システムは、スウェーデンのLuleaにある、Arctic Circle近くの、Facebookの新しい、データ・ストレージ・センターのサーバ・ホールにある。
シリコン・バレーの技術ベンダは、米国へのデータ転送における、U.S.-Europe Safe Harbor条項を無効にする、司法の決定の、ヨーロッパでの裁判の用意をしている。
シリコン・バレーの技術ベンダの弁護士は、米国のベンダが、Safe Harbor条項（EU諸国から米国に転送された個人情報の十分な保護を求めるEUのデータ保護法）への準拠を維持するために、法的な機構を提案するよう促してきた。
しかし、シリコン・バレーの技術ベンダは、米国へデータを転送する必要を低減させるために、ヨーロッパ地域に、データ・ストレージやデータセンターの施設を構築することに、数十億ドルを費やしてきた。
米国の技術ベンダの取り組みは、ヨーロッパ地域における、より多くのデータセンターを要求する、クラウド・サービスの利用の急増に対応するものである。
IDCは、ヨーロッパ地域において、データセンターの構築に出費される金額は、2010年の5億6000万ドルから、急激に増加し、2015年には82億ドルになると見積もっている。
AlphabetのGoogleは、2016年の1Qに、オランダに、データセンターを構築し、ベルギーのデータセンターの規模を拡張する計画である。
また、AlphabetのGoogleは、フィンランドとアイルランドに、データセンターを持っている。
Microsoftは、ヨーロッパ地域に、いくつかのデータセンターを持っており、さらに、多くのデータセンターを展開することを計画している。
Appleは、初めて、ヨーロッパの２ヶ所（デンマークとアイルランド）に、データセンターを構築するために、20億ドル近く出費する意向であると述べた。
Appleによると、2017年に、ヨーロッパの本社として機能する、166,000平方メートルの広さの、データセンターをデンマークとアイルランドに構築する計画だという。
昨年、Amazonは、厳しいドイツのデータ・プライバシー法に準拠した、ヨーロッパで最初のデータセンターを、フランクフルトに開設している。
裁判所は、現在、国立データ保護機関が、EUの外へのデータを転送することを検証できるようにする、Export.GovのSafe Harbor条項を無効にするの司法の決定は、米国のベンダが、ヨーロッパ地域にデータセンターを構築することを、さらに容易にする。
カリフォルニアのSan Mateoを拠点とし、クラウド・ベースのビジネス管理ソフトウェアを販売する、NetSuiteは、2015年内に、ヨーロッパの２ヶ所（オランダのアムステルダムとイスラエルのダブリン）に、データセンターを開設する計画であると発表した。
