Samsungが、モバイル決済サービス、Samsung Payの成功を、米国などの他の諸国に売り込む。 2015年9月24日
By Jonathan Cheng、WSJ
Samsungは、同社の新たなモバイル決済サービス、Samsung Payが、韓国において、最初の1ヶ月で、当初の予想を上回る、3000万ドル以上のトランザクションを処理したと述べた。
このモバイル決済サービス、Samsung Payは、AppleのApple PayやGoogleのオファリング、および、メジャーな米国の小売業者のグループと直接競争するようになる。
ただし、これらのライバルとは異なり、Samsungのモバイル決済サービス、Samsung Payは、次世代の近距離無線通信(NFC)技術を、まだ採用していない、従来のクレジットカード・リーダでも使えるよう、設計されている。
Samsungによると、同社のモバイル決済サービス、Samsung Payは、NFC技術をサポートした、クレジットカード・リーダだけでなく、従来の磁気ストライプ・カードリーダもサポートしているので、Apple Payや、他のライバルのモバイル決済サービスよりも、多く場所の店舗などで利用できるという。
Samsungのモバイル決済サービスは、同社のサービスを使用する、消費者にとって、便利であることを、納得させることができるだろうか?
モバイル決済ソリューションは、技術的なウォッチャーにより、長く期待されてきたが、磁気ストライプ・カードリーダで使用できる、従来のクレジットカードやデビットカードを使用している、米国の消費者には、まだ、広く採用されていない。
Samsungによると、同社のモバイル決済サービス、Samsung Payが、韓国において、毎日、150万トランザクション以上を処理しているという。
Samsungにとって、この新たなモバイル決済サービスは、増々、競争が激化している、ハイエンドのスマートフォント市場における、より多くのソフトウェアやサービスでの、継続的な取り組みを反映している。
Samsungは、2015年の初めに、モバイル決済ソリューションを提供する、マサチューセッツ州のBurlingtonベースの、スタートアップ、LoopPayを買収し、モバイル決済サービスの競争に参加した。
Appleは、米国とヨーロッパに売り込んだ、同社のモバイル決済サービス、Apple Payが、どれぐらい採用されたか、あるいは、どれぐらい多くの、モバイル決済トランザクションを処理したかを、まだ、述べていない。
Samsungは、米国で、同社のモバイル決済サービス、Samsung Payを、米国で開始する意向であり、また、同社のモバイル決済サービスは、従来のクレジットカード・リーダもサポートしているので、米国でのモバイル決済サービスの展開に、楽観的な見方をしている。
モバイル決済サービス、Samsung Payの採用は、韓国における、大規模な広告キャンペーンにより後援された。
Samsungの韓国の市場で、モバイル決済サービス、Samsung Payが、予想以上のトランザクションを処理していることは、韓国での、Samsungのスマートフォンの市場シェアが、圧倒的に高いことも、大きく関係している。
このため、韓国内ほど、Samsungのスマートフォンの市場シェアが高くない、米国市場で、モバイル決済サービス、Samsung Payの採用を増やし、多くのトランザクションを処理するようになることは、それほど簡単ではないだろう。